2025年03月26日
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全577件のレビュー中 1-25件目
2025年03月26日
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2025年03月26日
スープは生姜とニンニクの香る背脂豚骨醤油。
非乳化というより清湯という表現が当てはまるようなクリア豚骨醤油で、塩分濃度約2.3%、Brix値約10.6%と一般的には濃口ながら、
二郎インスパ系として考えると塩味甘味は低めの部類で、醤油はキレよりもたまり醤油(老抽王かな?)のコクとまろみを活かした、深みのあるうまじょっぱいブラックタイプです。
麺はワイド型の角刃中太ストレート。
スープに同調する甘味旨味の詰まった味わいとツルツルの滑らかな麺肌で、ワシゴワ感のないモチポクの弾力からは、二郎インスパ系よりも二郎直系を感じさせるイメージ。
麺量は200g弱と二郎インスパ系で考えるとやや少な目なので、沢山食べたい方には多少物足りないかもしれませんが、
ガッツリ系の初心者さんや普通の胃キャパの方にはお腹一杯に満たされる大盛りのボリューム感を充分に味わえると思います。
付属トッピングはInスープで、豚背脂粒と約1.5cm厚の豚バラロールスライスが1枚。
背脂はブリブリの大粒、ブタは穏やかな味付けで、脂身は軟らかく赤身はしっかりとした噛み応え。
本品は実在する有名店のラーメンではなく、ドズル社の味のリクエストを元に中華そばしば田が監修した宅麺CK製の企画商品で、ドズル社とのコラボグッズ(箸置き)も付いてきます。
フォーマットとしては一応二郎インスパ系及びガッツリ系を模していますが、味的にはあくまでも「しば田的な解釈の二郎インスパイア」で、
一般的な二郎インスパとは一線を画す、ボリューミーな非乳化背脂豚骨醤油ラーメンといったスタイルです。
まぁハッキリ言ってしまうと俗に言う二郎インスパっぽさは殆ど感じられなかったので、二郎インスパというカテゴリーで考えず、
ヤサイとニンニクを抜いてオーソドックスなトッピングでも頂いてみましたが(画像5枚目)、
ぶっちゃけこちらのほうが低温で炊いた豚骨感、しば田的な醤油感というものを落ち着いて味わえた気がします。
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2025年03月26日
スープはその名の通り燕背脂系と富山ブラックのオマージュを組み合わせた焔オリジナルとなっています。
燕系らしく煮干の効いた豚背脂の浮かぶスープに、富山ブラックらしくたまり醤油を使った深い黒みのあるカエシでうまじょっぱく仕上げられています。
塩分濃度は約2.2%と濃口ではあるものの、大喜ほどの強い塩辛さはなく、背脂の甘味もあるため、比較的食べやすいようなチューニングとなっています。
丼に注ぐ前にパックをしっかりと振って乳化を促すとまろやかにまとまるので、直前シェイクを忘れずに。
麺は自家製の手打ち平打縮れ太麺。
麺肌は滑らかながら適度なコシもあるワシポクの食感で、スープをしっかりと吸い上げ味が乗り、色合いも黒く変化してゆきます。
焔はやはり手打ち麺の美味しさに心を奪われますね。
付属トッピングはI豚バラロールチャーシューが2枚で、Inスープの為こちらも真っ黒に染まっています。
焔は麺の美味しさも然ることながら、スープも太っ腹で大量に入れて下さるのも嬉しいところですね。
またブラックとして再現度を高めるのであれば、やや厚めの長ネギスライスをトッピングして、ブラックペッパーもバッサバッサと振りかけましょう。
またニンニクと生姜はスープに加えられているので追加は任意ですが、刻み玉葱だけは必須というか玉葱無くしては語れない必要不可欠なトッピングで、味を整える上で絶対に欠かせないため、何があっても必ず用意したほうがよいです。
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2025年03月19日
スープは泡々のクリーミーな塩鶏白湯。熟成感のあるまろみと旨味に加え、ペースト状にした鶏ガラと鶏肉によるザラつきもあり、
カエシは塩味にキリッとエッジが立ち、すっきりとした味わいで後味は醤油よりも軽やか。
モミジによるコラーゲンもしっかりと溶け出し、臭みはないものの鶏特有の風味が濃厚に詰まっています。
麺は北海道産小麦粉をブレンドした自家製の角刃平打中太ストレート。
ツルツル滑らかでハリのある麺肌に、歯切れのよいモチプリの弾力、ナチュラルな優しい甘味がスープとの一体感を持たせています。
付属トッピングはInスープの豚肩肩ローススライスが2枚。実店舗と異なる煮豚タイプで、適度な弾力と味付け。
なお以前付いていたメンマは無くなっており、麺量も減った為、全体的なボリュームダウン感は否めません。
トロトロの泡々で口当たりまろやかな濃厚鶏白湯ですが、見た目よりも脂分は控え目で、飲み口がよく、最後までスルスルと頂けます。
再現度を高める上でも、スープは丼に注ぐ前に入念に振って、しっかり泡立ててから開封しましょう。
7
2025年03月19日
スープは泡々のクリーミーな醤油鶏白湯。熟成感のあるまろみと旨味に加え、ペースト状にした鶏ガラと鶏肉によるザラつきもあり、
醤油は角がなく、キレよりも力強いコクと豊かな香りを感じさせます。
モミジによるコラーゲンもしっかりと溶け出し、臭みはないものの鶏特有の風味が濃厚に詰まっています。
麺は北海道産小麦粉をブレンドした自家製の角刃平打中太ストレート。
ツルツル滑らかでハリのある麺肌に、歯切れのよいモチプリの弾力、ナチュラルな優しい甘味がスープとの一体感を持たせています。
付属トッピングはInスープの豚肩肩ローススライスが2枚。実店舗と異なる煮豚タイプで、適度な弾力と味付け。
なお以前付いていたメンマは無くなっており、麺量も減った為、全体的なボリュームダウン感は否めません。
トロトロの泡々で口当たりまろやかな濃厚鶏白湯ですが、醤油ダレにもこだわりをみせる、芳醇な醤油の風味を味わえるラーメンとなっています。
再現度を高める上でも、スープは丼に注ぐ前に入念に振って、しっかり泡立ててから開封しましょう。
6
2025年03月19日
スープは鶏ガラと豚挽肉による動物ベースの味噌白湯。
白味噌を中心とした合わせ味噌ダレのまろやかなあまうま味で、塩分濃度約2.0%、Brix値約33.2%という数値からも分かる通り、塩味も主張しつつ甘味がかなり強めに効かされています。
また豚挽肉の旨味とすりおろされた白胡麻、生姜、ニンニクの風味、それらの粒々感と繊維質によるドロザラな舌触りも特徴として表れています。
麺は多加水の角刃平打太麺。
ツルツルとした麺肌とモチプリの強いコシがあり、手揉みによる適度な縮れがスープとしっかり絡みます。
茹で加減はお好みですが、強いコシを引き出すには指定時間通り最低5分は茹でたほうがよいです。
中華麺はしっかり茹でないとグルテンの変性が進まず、硬いだけでコシのない食感となってしまうので注意です。
付属トッピングは大判豚バラロールスライスチャーシューが1枚。
程よい味染みと弾力で、熱々のスープに沈めておくとトロフワに軟らかくなります。
ガラ濃度は高めで、ラードもそれなりに使われており、確かに濃厚は濃厚なのですが、生姜の爽やかな香りも効いている為、後味は比較的軽やかな印象です。
どちらかというと昔ながらの味噌ラーメン的な安心感も与えてくれる、老若男女問わず愛されるようなあまうまの優しい味わいで、
バターはコクと風味が1段階アップする相性抜群のトッピングとなっています。ネギとモヤシも欠かせないところですね。
コーンや野菜、粉チーズなどもたっぷり乗せて、親子で楽しく頂くのもよいと思います。
またスープが甘口なので、辛いのがお好きな方は豆板醤や辣油を加えたり、山椒類や胡椒類、一味七味といった唐辛子類をガンガン振るのも最高だと思います。
〆のライス投入も絶品なので、お腹に余裕のある方は米も用意してスープは残しておきましょう。
11
2025年02月19日
スープは二郎インスパのトムヤムアレンジで、豚星の非乳化豚スープにトムヤムペーストを合わせ、
タイハーブのフルーティな香りにキリッとした鋭い辛味、濃口醤油の塩味と豚背脂の甘味、フレッシュレモンの爽やかな酸味を乗せた、異国情緒溢れるアジアンな味わいとなっています。
普通のトムヤムスープと明確に違う点は、ナンプラーではなく濃口醤油の塩味が強い部分で、
そこは二郎インスパらしくトムヤムのフレーバーよりもカネシ緑ラベルの主張が勝っており、
塩分濃度も約3.4%と海水級で、一般的なトムヤムラーメンでは有り得ない塩辛さとなっています。
というかヤサイ無しでは食べられないレベルの超高塩分なので最低でもモヤシ1袋くらいは必要となりますが、
逆にヤサイマシマシがお好きな方は大量のヤサイをサラダ感覚でモリモリと頂く事が出来ます。
トムヤムラーメンの元祖であるティーヌンは完全にタイ料理仕様ですが、こちらはあくまでも二郎インスパをベースとしてあるのが面白い所ですね。
ちなみにテイストは海老ではなく豚なので、正確にはトムヤムクン風ではなくトムヤムムー風です。
麺は自家製の中加水角刃平打極太ウェーブ。
オーション使用のモチグチ食感で、しっかり茹でたほうが再現度が高くなります。
バミーやセンヤイではなくオーションブレンドの二郎系極太麺とトムヤム風スープの組み合わせというのも二郎系アレンジ特有の面白味だと思います。
付属トッピングはInスープで、ホロリと軟らかい極厚のブタバラロールが2個。
くし切りにされた生レモンもそのまま入っています。
二郎のトムヤムラーメンといったら二郎ひたちなか店や川越店、インスパだとゼンゼンやMEN YARD FIGHTなど限定で出されているお店も幾つかありますが、
同じトムヤムアレンジでもお店によってそれぞれの個性が出ていて中々面白かったりします。
また塩味が非常に強いため、つけ麺としても何の違和感もなく頂けるので、つけ麺がお好きな方には普通にお勧め出来ます。
スープ量も半分で済むので、1品で2食分と考えると高コスパです。尚、つけ麺にする場合、麺は少し長めに9分くらい茹でるとよいです。
私の場合はもう少しハーブ感を足して醤油感を引いてみたかったので、カー、バイマックルー、レモングラス、
プリックチーファー、ココナッツミルクも追加し、トムカームー風にアレンジしたつけ麺も作ってみました。
12
2025年02月19日
一切の火入れをせずじっくりと出汁を抽出した伊吹の水出しは「淡麗」が宅麺でも販売されていますが、「淡麗」が煮干+水という核酸を中心とした旨味の構成なのに対し、
こちらの「豊潤」は煮干+昆布+椎茸という、核酸とアミノ酸の掛け合わせによる旨味の相乗効果を引き出した構成となっています。
ちなみに使われている昆布は蔵で寝かせ熟成させた「蔵囲昆布」と呼ばれる天然物の利尻昆布で、
熟成により旨味が増し、また臭みや雑味などのクセが抜け、非常に上品な出汁が取れる高級食材として知られています。
特に2年物3年物の等級の高いものになると、その分単価も高くなり、京都の割烹や料亭に卸されるような貴重品としても扱われています。
こちらもまず麺を入れる前に素の状態のスープを一口味わってみて下さい。苦味雑味臭みエグみといった類は一切なく、
水出しで時間をかけて抽出された蔵囲昆布の奥深い旨味、オリーブいりこの洗練された風味、まろやかな甘味がグッと押し寄せ、
心地良い余韻に浸っている内にも脳が次の一口を早く欲するよう指令を出してきます。
淡麗は塩分濃度約1.9%、Brix値約4.2%なのに対し、
豊潤は塩分濃度約1.9%、Brix値約4.5%と、両者の塩味甘味には成分上の違いは殆どありませんが、
淡麗のほうは昆布の成分がない分やや塩味の感度が上がり、その対比効果でオリーブいりこの甘みもより際立って感じられ、
一方豊潤のほうは口当たりがまろやかで、煮干だけでは得られない旨味の層を感じられます。
これは旨味の組み立てが異なるという話なので、どちらが上というのはなく、完全に食べ手側の味の好みになると思います。
麺は三河屋製麺のスクエア型低加水角刃細ストレート。
淡麗の麺と同じ切刃番手のポキパツな歯切れの良さが特徴的で、やや硬めに茹であげることでスープを吸い上げ、丼内の一体感と食感の変化も楽しむことが出来ます。
またこちらも淡麗と同じかけラーメンスタイルなので、付属トッピングはありません。
余計な追加トッピングも調味料も使わず、スープと麺だけを純粋にお楽しみ下さい。
とにかくスープに限っては煮干ラーメンの枠内では究極クラスの旨味のグレードで、むしろ麺の存在が浮いて感じられてしまうほどスープ単体としての完成度が非常に高いのですが、
逆に麺と組み合わせたラーメンの味として考えると、個人的には淡麗のほうが自分の好みに合っているかもしれません。
ここまでくるとラーメンなのに麺の必要性について考えさせられてしまいますね。
ぶっちゃけカエシも抜いて吸い物として純粋に出汁だけを楽しんでみたいです(笑)
なおスープは温度が高過ぎると風味が飛んでしまう為、くれぐれも高温かつ長時間の湯煎は避けるようご注意下さい。
13
2025年02月12日
スープは乳化の進んだパンチある濃厚な豚骨醤油で、ガラ骨粉によるザラつきと仄かな獣臭もあり、家系らしい雑味がしっかりと出ています。
スープ量は多く、塩分濃度約2.7%、Brix値約17.1%と家系の中でもかなり濃口な部類で、醤油のキレも然ることながらガラ濃度も高く、
トンボと背ガラとバラで豚肉自体の旨味もしっかりと出ており、多めの鶏油と鶏ガラのコラーゲンで口当たりはねっとりとしています。
またほぐし豚もたっぷりと沈んでいるので、麺によく絡み、スープをごっそりと拾い上げてくれます。
麺は逆切り角刃平打中太緩ウェーブ。
酒井によく似た家系麺で、酒井より若干細めながら味わいや食感は酒井っぼく、ムッチリとしたコシを活かす柔めの茹で加減が良く合う直系タイプです。
付属トッピングは板海苔3枚とチャーシュー2枚で、スープでトロトロに煮たバラロールスライスと、こちらも直系タイプのスモーキーに吊るし焼きされたモチモチのモモスライスが1枚ずつ。
本牧家→桂家→志田家→大輝家→裏大輝家という家系御三家を祖とした系譜ですが、味の方は系譜と異なる個性がしっかりと表現されており、
米行く前提のガツンと濃めのアグレッシブな味わいなので、亜流系や資本系のクリーミーなスープに慣れた初心者さんだとやや順応が難しいかもしれませんが、
米を沢山食べたい方や尖った味を求める方、多少の塩味甘味旨味だと物足りないという方ならツボにはまると思います。
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2025年02月12日
スープは乳化タイプの濃厚豚骨醤油。ややドロっともったりした粘度があり、豚骨の臭みもなく、鶏ガラのコラーゲンで口当たりはねっとりとしています。
また塩分濃度は約2.7%と高く、甘味旨味もしっかり効いているものの、バランス的にはキリッとした塩味がやや勝っています。
麺は中加水の角刃平打中太ストレート。博多や久留米の麺とは明確に違い、コリプリ弾力の歯切れ良い食感なので、
変に硬めにせず指定時間通りしっかり茹でたほうが、麺の持ち味であるコシの強さを充分に引き出す事が出来ます。
付属トッピングはInスープで、2cm厚の分厚いバラチャーシュースライスが1枚。
ホロホロに軟らかく煮込まれた万人に好まれるタイプで、食べ応えも申し分ありません。
豚骨といっても博多や久留米のようなタイプとは違い、出自のちばから系を感じさせるような味わいで、
味もそのまま飲むには塩辛さが立っているため、ネギやキクラゲ以外にも青菜であったり、またF系のように茹でキャベツを乗せて頂くのも合うと思います。
ちなみにニンニク、胡椒、唐辛子は勝ち確なので、お好きな方は必須で用意しといたほうがよいです。
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2025年02月12日
スープは燕背脂系(燕三条系)で、濃口醤油がキリっと効いた豚煮干スープの上に細かい豚背脂を浮かべた燕系の基本スタイルとなっており、味わいは煮干よりも豚がベースの構成です。
煮干ガツン、背脂ガツンというタイプではなく、背脂は穏やかな量に調節されており、煮干は背脂でコーティングされているというよりは
煮干自体が風味のみを効かせた上品な使い方で、臭み、苦味、エグみなどはなく、旨味とコクはしっかりと抽出されています。
塩分濃度は約2.1%と燕系らしく塩味が立っていますが、酸味も強めに効いているため、後味はすっきりとしています。
麺は自家製の多加水角刃平打縮れ太麺。
深掘り状の手揉み麺で、ツルツルとした滑らかな麺肌で喉越しも良く、もっちりブリブリのグラマラスな弾力も兼ね備えた官能的な味わいです。
ジャンプといい、高山さんの麺はやはり抜群に美味しいですね。
付属トッピングはInスープで、醤油と酸味が程良く効いたミディアム食感の太メンマと、
やや厚めにスライスされた豚肩ロースチャーシューが2枚。しっとりとした食感で、若干塩味強めな味付け。
なお麺は切れやすいタイプですが、上手に茹でるコツとしては、冷凍状態のまま熱湯に投入したら1分過ぎるまでは一切触れず、麺が何本か浮いてきたら初めて茹で箸を入れて優しく解しましょう。
茹で始めてからすぐに解そうとしたり、茹でている間に何度も麺にちょっかいを出すとボロボロに短く切れてしまうので注意です。
茹で時間は3分となっていますが、超多加水麺のため多少時間が過ぎても問題はありませんので、焦って強引に解すのだけはやめたほうがよいです。
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2025年02月05日
スープは大量の豚肉、背脂、香味野菜などを長時間炊き上げた、口当たりの良いマイルドな乳化タイプ。
カネシ緑ラベルによる醤油返しのキレもあり、あまうまながら一本筋の通ったバランスの良さが特徴的です。
麺は自家製の角刃平打太縮れ麺。
オーションの特性を活かしたグルテンの強さによるモチムチの弾力とツルツル滑らかな麺肌で、
インスパ系にありがちなワシゴワ感はなく、また出自のジャンガレとも異なる独自色が感じられます。
量は約200g弱なので、沢山食べたい方には多少物足りないかもしれません。
付属トッピングはInスープで、大判の豚バラロールが1 枚。
約2cm幅の厚みある重量級で、味染みは程良く、比較的しっかりとした噛み応えを残しています。
暴力性のない幅広く好まれるタイプだと思いますが、ベースはジャンガレスタイルなので、乳化インスパ系がお好きな方なら特に口に合うと思います。
個人的にはモッコリ豚(閉店)に週一で通っていた時期もあり、この系統も好みではありますが、
ただやはりジャンガレ系にはラーメンよりもまぜそばのほうを期待してしまいますね。
11
2025年02月05日
スープは純鶏そばのようなポタ感のあるクリーミーな鶏白湯と違い、大量の胴ガラとモミジをじっくりと煮詰めたガラ濃度の濃いタイプ。
純鶏そばは乳化が進んでいる分油分が多くオイリーでコッテリしており、また塩分濃度が高く塩味のキレもありますが、
こちらは油分と塩分がさほど多くない反面深いコクと鶏自体の厚みがあり、重さはなく、モミジのコラーゲンによるまとわりつくような口当たりで、Brix値が高く濃厚な旨味があります。
麺は自家製の角刃中太ストレート。プリコリのやや硬めな食感ですが、長めに茹でるとモチムチの心地良いコシが生まれます。
また純鶏そばはワイド型なのに対しこちらはスクエア型で、スープに合わせて切刃も変えられています。
付属トッピングは低温調理のしっとり鶏むねチャーシュー2枚、穂先メンマ2本、柚子ピールの3種が1パックにまとめられており、
フライドオニオンと鶏油は別パックで、フライドオニオン以外は純鶏そばと同じ構成のセットになっています。
1杯に4羽分の鶏ガラを使用といっても鶏4羽で1杯分のスープしか取っていないという意味ではありませんが、
「龍介つけ蕎麦の濃厚スープをラーメンにまで昇華させ、つけ麺が苦手な方でも龍介のつけ蕎麦をラーメンにすれば食べられるといったアイデアから生まれた」という通り、
スープ自体はまさに龍介つけ蕎麦の味をそのままラーメンに変換したようなスタイルで、
旨味とコラーゲンが凝縮した高濃度な一杯となっています。
ただ濃厚といっても鶏ポタではないので、天一のようなコテコテのドロ系を想像しているとイメージがズレると思います。
11
2025年01月22日
スープは濃厚豚骨塩白湯で、つぶつぶ背脂たっぷりのオイリーなドロドロタイプ。
ただ粘度はムテ系のような豚骨濃度によるものではなく、ゼラチン質と脂質が中心となっています。
また節や煮干などの魚介は使われておらず、豚オンリーの濃口で、塩味に加え化調の強い旨味がしっかりと効いています。
丸長や大勝軒のような砂糖や酢を効かせた味付けではないので、甘味酸味のあるつけ麺が苦味な方でも安心して頂けると思いますが、逆に酸味が欲しい方はお酢か柑橘を用意しておきましょう。
麺は自社製のワイド型角刃中太ストレート。
加水率やや高めのモチグチな弾力でコシもあり、
麺表面の微細な凹凸が重めのスープもしっかりと持ち上げます。
付属トッピングはInスープで、メンマ数本とバラチャーシューが1枚。
メンマは醤油味のほうは細切りタイプでしたが、こちらは幅のある一般的なサイズとなっており、味によって使い分けているようです。
チャーシューはトロフワに軟らかく、これだけで麺が頂けるくらいの濃い目の味付け。
トッピングを追加するならネギや生キャベツ、青菜あたりが定番で、唐辛子や黒胡椒でピリッと辛味を加えるのもよく合います。
こうじグループ系ですが大勝軒の味とは別物で、トンギョとも異なり、背脂チャッチャ系ともまた違いますが、豚の臭みもなく、背脂の甘味旨味を思う存分楽しめる一杯となっています。
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2025年01月22日
スープは濃厚豚骨醤油白湯で、つぶつぶ背脂たっぷりのオイリーなドロドロタイプ。
ただ粘度はムテ系のような豚骨濃度によるものではなく、ゼラチン質と脂質が中心となっています。
また節や煮干などの魚介は使われておらず、豚オンリーの旨味たっぷりな濃口で、醤油もしっかりと主張しています。
丸長や大勝軒のような砂糖や酢を効かせた味付けではないので、甘味酸味のあるつけ麺が苦味な方でも安心して頂けると思いますが、逆に酸味が欲しい方はお酢か柑橘を用意しておきましょう。
麺は自社製のワイド型角刃中太ストレート。
加水率やや高めのモチグチな弾力でコシもあり、
麺表面の微細な凹凸が重めのスープもしっかりと持ち上げます。
付属トッピングはInスープで、メンマ数本とバラチャーシューが1枚。
メンマは塩味のほうは幅のある一般的なサイズでしたが、こちらは細切りタイプとなっており、味によって使い分けているようです。
チャーシューはトロフワに軟らかく、これだけで麺が頂けるくらいの濃い目の味付け。
トッピングを追加するなら、ネギや生キャベツ、青菜あたりが定番で、唐辛子や黒胡椒でピリッと辛味を加えるのもよく合います。
私の場合は背脂醤油つけ麺には焦がしネギを浮かべるのが好きです。恩師の元一秀店主平山さんから平太周@板橋本町時代に教わった、相性抜群のトッピングです。
こうじグループ系ですが大勝軒の味とは別物で、トンギョとも異なり、背脂チャッチャ系ともまた違いますが、豚の臭みもなく、背脂の甘味旨味を思う存分楽しめる一杯となっています。
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2025年01月22日
スープは動物ベースのあまうま味噌白湯。
白味噌を中心とした合わせ味噌で、塩分濃度は約2.5%と高めですが、塩味よりも米麹と根菜の優しい甘味が強めに主張しています。
ニンニクの香りも良く、多めのラードと背脂がスープを熱々の状態に保ってくれており、札幌風のテイストも所々に感じられます。
湯煎完了直後はパック内で油分が分離しているので、よく振ってから丼に注ぎましょう。
麺はスクエア型の角刃太縮れ麺。加水率はやや高めの、ツルツルとした麺肌にプリモチの食感。
短尺な部分も含めて、こちらも札幌味噌の特長も組み込んだようなイメージ。
付属トッピングは豚バラブロックが1つで、実測(個体差あり)長さ約12cm、幅約5cm、厚さ約3cm、重量約140gもある大迫力のジャンボサイズ。
実店舗では焼いてから提供されている通り、こちらは表面を焼かないと本来の味になりません。
焼く前の状態はややパサついた大きいだけの普通の煮豚ですが、焼く事によって脂が溶け出し、外はカリッと香ばしく、中はふっくらジューシーな全く別の食べ物へと劇的に進化します。
また焼いて表面の油分を飛ばす事でスープを吸収しやすくなり、スープに沈めておくと味が染みてしっとり軟らかくなります。
焼くと焼かないとでは歴然とした味の違いが生まれますので、焼かないで食べるのは損です。
一応二郎インスパのジャンルに入っているようですが、二郎インスパ系というよりもガッツリ系の野菜たっぷり濃厚こってり味噌ラーメンという印象で、個人的には味噌一あたりが思い浮かびました。
唐辛子や辛味噌で辛くしたり、ニンニクや生姜でパンチを加えたり、バターやチーズでコクを出したり、カレー粉でスパイシーに仕上げたり、
ネギ、メンマ、胡麻、コーン、卵、キムチなどを乗せたり、自分好みのトッピングを色々追加するのも楽しめるタイプだと思います。
17
2025年01月15日
スープは軍鶏と合鴨に煮干や昆布などの乾物を合わせた深い色合いの無化調醤油清湯。
出汁自体は鴨が目立っている訳ではなく、様々な風味に一体感を持たせるよう割合が計算されていますが、
香味油からは鴨が明確に漂い、塩分濃度は約1.5%とやや低めながら、出汁のふくよかな旨味と醤油の深いコクのある、滋味深い穏やかな味わいとなっています。
何より後味が素晴らしく、カエシに使われている二枚貝のコハク酸による仄かな苦味と酸味が味に奥行きを与えており、風味の余韻が長く続きます。
麺はもち姫(もち米に似た粘性の高いもち性小麦)、さぬきの夢(讃岐うどん用に開発された中力粉)、セモリナ粉(粗挽粉)の3種の麺帯で圧延された、食感に特徴のある幅広の自家製三層麺で、
中央部はパスタのようなしっかりとした噛み応え、外部はさぬきの夢のコシの強い弾力感、もち姫のツルツル滑らかで官能的な舌触り及びモチフワのクッション性が噛むごとに楽しめます。
茹でる際には、麺同士がくっつかないよう対流で自由に泳げるくらいの大きな鍋(中華鍋など)に最低でも2L以上の熱湯を沸かし、
指定の茹で時間を守り、茹でている間は茹で箸やトングなどで余計な世話を焼かず、麺を傷付けないよう優しく扱ってあげて下さい。
広い空間でのびのび育てないとストレスを与えて成長の妨げになるのは人間も麺も一緒なのです(笑)
付属トッピングの鴨は脂身の甘みと赤身の濃厚な旨味が詰まっており、しっとり軟らかく、舌の上でトロっととろける極上の一品。
豚バラチャーシューも赤身まで軟らかく、優しい味付け。
メンマも淡めの味付けでゴリシャキ食感、長ネギの輪切りは予めスープに入っており、香り付けとして機能しています。
トッピングの湯煎解凍は厳禁、特に鴨はラーメンにトッピングしてもスープの熱により食感と味が変わってしまうので、ベストの状態で頂くなら別皿添えが好ましいです。
冷凍のため実店舗の味との多少の差こそ感じますが、スープの優れた余韻の持続性により、食後も暫くはしみじみ美味しかったと感じさせられる珠玉の一杯となっています。
トッピングのパッケージ作業も丁寧で、鴨福がECで買えるというだけでも非常に有り難い事だと思います。
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2025年01月15日
スープは牛ではなく鶏ガラと貝出汁がベースの無化調塩清湯で、二枚貝のコハク酸がアミノ酸とは別にスッキリと立っているのが感じられます。
塩分濃度は約2.0%と高めながら塩味は丸みがあり、あっさりとしつつも香味油が適度なコクを与えています。
麺は自家製の加水率低めな角刃極細ストレートですが、冷凍の影響で若干曲ったクセが付いているようです。
長浜や博多ラーメンの麺と同じ切刃番手の極細麺で、石臼挽きによるフレッシュな小麦感、ザラっとした麺肌と歯切れのよいコリパツの食感が噛むほどに楽しめます。
素敵ですねこの麺。実店舗未食なので、冷凍前のフレッシュな実物を頂いてみたかった。
付属トッピングは牛タンの極薄スライスが約30g。ムチムチのしっかりとした弾力で、醤油漬けの適度な味付けが施されています。
仙台牛タンや焼肉屋のタン塩とは部位も調理法も異なっており、そういった牛タンのイメージとは味も食感も別物となりますが、
こちらはタン先の硬い部位なので、厚みがあると逆に食べづらくなるため、このくらいの極薄スライスが丁度良く、見た目以上に食べ応えがあります。
メンマは細切りのコリシャキ食感で淡めの味付け、あとはニンニクの香る旨味ねぎダレと甘酸っぱいレモンマリネが少々。
薬味類はスープにはほぼ干渉しない程度の少量ですが、牛タンの風味付けとして重宝します。
牛タントッピングにインパクトがありますが、ラーメンとしては貝と鶏の優しく香る無化調あっさり塩味というのが骨子になっており、
個人的には牛タンよりも麺の美味しさに心惹かれました。
ただ麺の細さと加水率の関係から冷凍による乾燥を余計に受けやすいタイプで、ボロボロと切れやすくなっている為、届いたらなる早で頂いたほうがよいと思います。
熱湯は必ず2L以上用意し、麺を冷凍状態のまま投入し、麺が切れないよう優しく手早く茹でましょう。
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2025年01月15日
本品は最初に麺とカエシを和え、カレーをかけ、最後に全体を混ぜ合わせて頂くというオリジナルの調理プロセスとなっています。
まず麺は六等星の自家製極太平打麺で、六等星らしいムチプリの強いコシと滑らかな麺肌。
こちらに醤油返しを汁気がなくなるまでよく混ぜ合わせると、返しの甘酸っぱさがモッチリとした麺と相まって、みたらしを感じさせるような味わいに仕上がります。
カレーは吉田カレーらしいトマトとバナナのフルーティな甘口で、クミン、コリアンダー、ターメリックなどのスパイス達がフレッシュに香ります。
味付けは塩分と油分が控え目で後味はあっさりしており、食材自体の旨味で食べさせるタイプ。
麺、カレーともに全体感として甘味が強めですが、甘味以外にもスッキリとした酸味とヒリヒリと刺すような辛さがあり、具材にはホロホロと崩れる骨付きの鶏手羽元が2本入っています。
個人的にはやはり吉田カレーなのでキーマも欲しかったかも。
付属トッピングはズッシリと重量感のある豚バラ肉の厚切りチャーシューが3枚で、味付けはやや淡めですが、肉の旨味をしっかりと感じられるブリブリの噛み応え。
これらを混ぜ合わせて頂くのですが、濃厚スープをしっかりと受け止める六等星の麺らしく、スパイシーでフルーティな無化調カレーとも相性は抜群で、
カレーにガッチリと絡むよう形状も考えられており、一般的なカレーラーメンとは一線を画す、ある種の化学反応を起こしたかのような新感覚のフュージョン料理に仕上がっていると思います。
ただ税込3,154円+送料という価格についてはコスパの感じ方が人それぞれあるかもしれません。
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2025年01月08日
スープはクリアに澄んだ鶏ベースの淡麗醤油清湯。
濁りは一切なく、無化調ながら鶏肉の濃厚な旨味があり、やや多めの芳醇な鶏油も相まってあっさりながらコクのある味わい。
塩分濃度約2.3%、Brix値約7.2%と味は濃い目で、甘みと奥行きを感じるブレンド醤油の余韻がじんわりと続いてゆきます。
麺は三河屋製麺のスクエア型角刃中細ストレート。
小麦の甘みが噛むほどに伝わり、しなやかでスープの吸い上げも良く、序盤はプリコリの強い弾力ながら、後半は一体感の増したモチフワの食感に変化します。
付属トッピングは鶏チャーシュー2種で、香ばしくローストされたほんのりスモーキーな鶏モモ肉と、ブラックペッパーの香るしっとりとした低温調理の鶏ムネ肉が1枚ずつ。
どちらも厚切りで食べ応えがあり、スパイシーながらスープの邪魔をする事なく、程良いアクセントとして機能してくれます。
また咀嚼する事により口の中に風味の余韻を残すので、スープ自体の味を変えずに口内のみで味変の役割を果たすのも面白いところです。
特にモモ肉のほうは皮がトロっと、身はプリっとジューシーで、お酒のアテやご飯のお供としても重宝します。
全体的には冷凍の影響か実店舗とは若干の差を感じましたが、神奈川淡麗系ならではのすっきりとした深みと旨味の調和、
何より醤油返しの素晴らしいコクと香りは存分に堪能出来る一杯だと思います。
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2025年01月08日
スープは黒く澄んだ濃い口の醤油味で、鶏、豚の動物系と、煮干、節などの乾物系の風味が調和しています。
何よりも生姜の香りが爽やかで、塩分濃度約2.4%、Brix値約9.5%の甘じょっぱく酸味もほんのり効いた濃口スープにすっきりとした清涼感を与えています。
麺は茹で後の実測で横幅3.5cmもある超幅広な自家製超多加水手揉み麺。
店主は宅麺でも販売されている日陰の出身という事で、日陰譲りのもち小麦&ハルユタカ配合によるツルツル滑らかで官能的な麺肌と、
餅のようにモチムチの食感、噛むほどに広がる小麦の甘味が楽しめます。
一見平打ちうどんのようですが、きしめんやひもかわのような薄いものとは違い、麺帯に厚みがあり、
かん水による中華麺特有のプリっとしたコシが感じられるのもうどんと異なる何よりの特徴です。
凪の一反麺にも一瞬似ていますが、味と食感は別物で、こちらは麺の全てがこの超幅広麺となっています。
また茹でる際は菜箸などで解す必要はありません。冷凍状態のまま熱湯に沈めれば、対流で勝手に解れて浮かんできますので、
なるべく麺にちょっかいは出さず、鍋底への付着だけ注意して、麺肌を傷付けないように優しく茹でてあげて下さい。
付属トッピングはInスープで、角煮風の豚バラチャーシューがゴロゴロと。
スープに沈んでいる生姜の繊維を絡めてご飯に乗せ、生姜丼風にするのもお勧めです。
ちなみに実店舗では生卵にすき焼きのタレ少々と鰹節を加えたスキヤキモドキという味変アイテムがあり、自宅でも再現可能です。
すき焼きのように麺を潜らせて頂き、最後はご飯にかけると幾通りもの美味しさを最後まで堪能出来ます。
なおスープ自体の味も濃いので、タレは入れずに生卵と鰹節の組み合わせだけでも充分美味しく頂けると思います。
麺と未来〜日陰〜陰日向という系譜から、麺のルーツは博多うどんインスパイアというのが根底にあると思いますが、
こちらは麺にせよスープにせよ、出自の日陰とはまた一味も二味も違った独自色が前面に出ています。
特にスキヤキモドキはクセになる中毒性を秘めているので、個人的にもお勧めしたいところです。
13
2025年01月08日
スープは店主出自の蓮爾登戸店に似た、豚の肉から出汁がしっかりと出た甘口の豚醤油。
タイプとしては非〜微乳化で、スタート時点ではほぼ乳化していませんが、次第に麺のデンプンが溶け出し、食べながら乳化が進んでゆきます。
塩分濃度は約2.6%と結構高めですが、同じ登戸店出身で宅麺販売もされているMEN YARD FIGHTよりBrix値は低く、パンチはあれど塩味甘味旨味に適度なバランス感をみせています。
麺も蓮爾系ならではの自家製低加水角刃平打超極太オーション麺ですが、登戸よりも微妙にスリムで、食感にも多少の違いがあり、
芯の残った生煮えのボキボキ感はあるものの、麺外周にはモチフワの弾力も感じられます。
今回は指定の4分、5分、6分と三通りの茹で時間を試してみましたが、最短の4分でも実店舗で頂いた時より個人的には食べやすい印象でした。
現在のゼンゼンにはハリボーという極硬仕様もあるそうですが、これ以上硬くするのは実店舗経験が豊富な蓮爾マニア以外にはお勧め出来ません笑
ブタはInスープで、しっとりホロホロに煮られたウデ肉が2つ。
背脂粒もInスープなので、ヤサイの上にトッピングしたい場合は事前にサルベージしておきましょう。
ゼンゼンもMEN YARD FIGHTも蓮爾登戸系のスープは甘じょっぱい濃口が特徴なので、麺やブタとの味のバランスを取る上でもヤサイは最低限乗せたほうがよいです。
麺は蓮爾系らしくマニアックな太さと硬さが持ち味のかなり特殊なタイプですが、自分好みの硬さに自由に茹でられるのも冷凍通販のメリットだと思うので、
茹でながら何度か硬さを確認しつつ、各々お好きなタイミングで上げればよいと思います。
ただ硬いからといってあまり長く茹でると麺表面がドロドロと溶けてゆくので注意です。
11
2025年01月08日
タレはラーメンと味わいの異なるあまうまの醤油ベースで、ブラックペッパーがほんのりと効いており、塩味が際立つ事なく全体的に調和が取れています。
魚粉は付属ではなく予めタレに加えられているので、初心者さんには食べやすくなっていると思いますが、好みによるところかもしれません。
麺はオーション使用の自家製中加水角刃平打極太ウェーブ。麺量は実店舗の小と同じボリュームです。
麺の味わい自体はNS系にも通ずるようなイメージもあり、二郎インスパの中では比較的加水率が低くなく、モチポクの食感が特徴的。
実店舗ではややデロで提供されている通り、この麺は硬めよりも軟めのほうが持ち味を発揮します。
またまぜそば自体ヤワ麺のほうが味の乗りが良くなる料理なので、指定時間通りか気持ち長めに茹でて、麺全体に味が回るようにタレとしっかり混ぜ合わせましょう。
付属トッピングは辛揚げ(唐辛子をまぶした揚げ玉)と、分厚くカットされた大判のブタが1枚。
ブタはウデ肉でしっとり軟らかく、適度な弾力も残しており、味染みも絶妙な塩梅でヤサイが捗ります。
辛揚げは千里眼発祥で用心棒系の定番トッピングとなっていますが、店主が鷹の目(千里眼の姉妹店)出身という事で、お店の系譜が一目で分かる象徴的なアイテムとなっています。
その他トッピングは各自お好みで。背脂粒もタレ内に加えられています。
ガリマヨも自宅で簡単に作れます。下記千里眼さんがXで公開していた簡易レシピです。
・マヨネーズ30グラム
・おろしニンニク5グラム
・醤油5cc
をよく混ぜたら出来上がり!
14
2024年12月25日
スープは豚と鶏の濃厚な豚骨醤油で、武蔵家のような粘度、ザラつき、ワイルドな獣っぽさはなく、洗練された熟成感とブ厚い骨太感があり、
塩分濃度約2.2%のキレ、コク、まろみ、旨味が共存する醤油返しが味をビシっと引き締めています。
鶏油は通称「黄金鶏油」と呼ばれる野良裏家(のらりや)オリジナルの親鶏ブレンドで、芳醇な風味だけではなく深みや口当たりにもクオリティの違いを感じられると思います。
また野良裏家では鶏油を後からかけるのではなく、より一体感を持たせる為カエシと共に丼へ先に入れてからスープを注いでおり、
本品でも別パックにせず予めスープに加えた状態でパックされているので、開封前によく振ってから丼に注ぎましょう。
麺は酒井のB麺で、約17センチの短尺ワイド型逆切り角刃中太ストレート。こちらは説明書きにもある通り、冷蔵解凍推奨です。
冷凍生麺の冷蔵解凍は結露や乾燥による品質劣化を招きやすいので本来はNGとされていますが、冷凍した酒井製麺の家系麺は麺同士がくっついている事が多いため、
解凍後に麺を解してから茹でたほうが、いくら茹でても麺が解れないという状態を未然に防ぐ事が出来ます。
解凍のタイミングは調理前日晩、若しくは当日朝に冷蔵庫へ移し、約12〜15時間程度かけてじっくり解凍が大体の目安です。
麺同士を優しく剥がすように解し、乾燥しないよう手早くばらけさせ、解したら放置せずすぐに茹でましょう。
この際、強引に解そうとすると簡単に千切れてしまうので、優しく丁寧に扱うのがポイントです。茹でてる間もなるべく触れず、対流で自由に泳がせてあげて下さい。
付属トッピングは国産三元豚のモモ肉を使った窯焼燻製チャーシューが1枚。
しっとりむっちりとした赤身の旨味と脂身の甘みが活かされたスモーキーでジューシーな吊るし焼きで、スープにも程良い燻香を乗せてくれます。
ちなみにほうれん草や小松菜などの青菜は付かないので、必要な方は各自用意です。
あとライスもガッツリ用意しておきましょう。嬉しい事にスープ量タップリで、海苔も5枚も付けてくれています。
一本ガラ、鶏油、カエシ、燻チャー、海苔といった食材一つ一つの品質にも拘りを見せ、家系の本質は外さず、
かつ直系とも裏武蔵家とも違った新しい個性が光る、まさに「野良」のように自由な表現で生み出されたハイグレードな家系ラーメンとなっており、
宅麺で現在販売中の家系ラインナップの中でも濱野家と並びトップランクに位置するレベチな一杯だと思います。
16
2024年12月17日
スープはまろやかに乳化した豚鶏醤油ベースで、適度なキレと酸味もあり、重さはなくあっさりとしています。
塩分濃度は約2.0%と二郎インスパとして考えるとやや控え目ですが、普通のラーメンとして考えると充分濃い目の味付け。
カエシに和洋中の要素が取り入れられており、ワインや紹興酒の香りを乗せるなど風味は複雑で、一般的な二郎インスパ系を意識していると違和感を覚えるかもしれません。
麺は加水率低めの角刃平打ち太ウェーブ。
麺肌に凹凸がありスープの絡みと吸い上げが良く、オーション感の伝わるモチポクのやや軟らか目な食感は二郎直系に似たイメージ。
二郎インスパ系によくある極太のワシゴワ食感とは別のタイプです。
付属トッピングはブタではなく皮をこんがりと焼いた鶏もも正肉チャーシューが1枚。
ニンニクと豚背脂の効いた甘口の醤油ソースで味付けされており、
このソースをスープに溶かすとあっさり目のスープにコクとパンチとジャンク感が生まれます。
二郎のニンニクアブラカラメコールがこのソース1つで表現されているという訳ですね。
ただヤサイを乗せないと鶏チャーシューとソースにより塩味のバランスが崩れる為、バランサーとしてヤサイの追加トッピングは必須、少なくともモヤシは100g程度乗せましよう。
ちなみに画像5枚目は店主お勧めレシビの再現料理で、
バルサミコ酢、蜂蜜、EVO、フルール・ド・セル、ワイルドペッパー、宗田節のマリナードをフレッシュトマトに絡め、
卵黄と一緒にライスに盛り付け、残りのスープをかけてあります。
甘酸っぱいトマトソースがスープの塩味、鰹節の旨味、黒胡椒の刺激、卵黄のまろみと相まって、個性的な味わいを生み出す斬新なライスボウルとなっています。
ヤサイを乗せる前提の構成であったり、麺量約220g、鶏肉約200gとボリューミーであったりと二郎系のフォーマットをなぞらえてはいますが、
麺以外は二郎系各々の要素を独自に解釈した八咫烏式のオリジナルアレンジとなっており、こってりし過ぎずあっさりし過ぎず、醤油感や肉々しさなどは別々の角度から表現されています。
二郎系に期待されがちな暴力的インパクトや登山的ガッツリ感を求める場合は意に沿わないかもしれませんが、固定概念にとらわれなければ新感覚を存分に楽しめる一杯になっていると思います。
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まず調理に入る前の一番最初に注意すべき点として、実店舗同様にスープが大量なので、宅麺オリジナル丼などの小さい丼をお使いの場合は全て入りきらないため、
たっぷり入る大きめの丼を用意するか、若しくは小分け用も含めて丼を2つ用意しておいたほうがよいです。
画像で使っているものは満水容量約1,400ccの大丼ですが、それでも麺と付属トッピングを入れた状態でここまでなみなみとなります。
その上スープもかなり熱々なので、丼のサイズが合わないと、持ち上げたり運んだりするのが大変になると思います。
準備が整ったところでスープパックを開封すると、永福町の特徴である平子煮干と節の香りがフワっと立ち上ります。
そしてこちらもまた永福町の個性を示すオランダ産カメリアラードが熱々のスープを最後まで冷ます事なく蓋をする役割を果たし、
そのまろやかな口当たりと旨味、コク、風味が食欲をより一層掻き立ててくれます。
また永福町定番の千住ネギもスープに予め加えられています。
麺は自家製の角刃中細縮れ麺。
モチフワの軟らかい食感が特徴的ですが、草村商店の麺は軟らかいからこそ美味しく、このスープとマッチするので、指定時間を守ってしっかりと茹でましょう。
また麺の量も多い事でも有名で、本品も冷凍のため若干解れづらいかもしれませんが、いきなり箸を入れて解そうとすると麺がボロボロと短く切れてしまうので、
茹で始めてから最初の3分くらいは一切触れず、3分過ぎたあたりから茹で箸を軽く入れ、優しく解すようにすると麺が短く切れる事なく上手に茹で上げる事が出来ます。
鍋に付き添って箸でずっとつつき続けるのは麺茹でで一番やってはいけないNG行為で、麺が損傷・劣化しスープも濁るので絶対にやめましょう。
付属トッピングは黒豚ロースを使い表面を香ばしく焼かれた昔ながらの薄切りチャーシュー4枚と、スープで味付けされた滑らかソフトなメンマがたっぷり。
ちなみに生卵は実店舗でも定番のサイドメニューで、こちらにスープを少々入れ、つけ麺のようにして頂くと、熱々の麺が程良い温度となり、塩分濃度約2.1%とやや濃口の味もまろやかに変化します。
永福町大勝軒を頂く上で必須とも言える常連御用達のアイテムなので、初見の方も是非試してみて下さい。
2,041円という実店舗よりも2倍近く高い強気の値段設定には流石に痺れましたが、スープ、麺、メンマ、チャーシューの全てが大量のため、
家庭なら2杯に分ける事も可能ですので、1食で2人分として頂くのであればコスパは高いかなと思います。
ちなみに画像5枚目は一般的な大きさのラーメン丼(満水容量約1,000cc)にスープを半分だけ注いで盛り付けた例ですが、この通り半量でぴったり1人前くらい作れます。
また食べ残したスープを捨てるのが勿体ない、手を付けずに残したいという方は、パックがジップになっていますので、スープを冷蔵庫に一晩移して半解凍し、シャーベット状にして半量だけ丼に移し、
すぐ食べる分の丼のスープは丼ごとレンチンで温め、残りのスープはジップを閉めて再冷凍すれば、食べ残す事や汚す事もなくフレッシュな状態で半分だけとっておく事が可能です。