「元料理人で現コンサルなラヲタ」全ての宅麺レビュー

全585件のレビュー中 101-125件目


2024年01月10日

スープは醤油返しがキリッとシャープに効いた直系タイプで、
豚と鶏の割合は個性的ですがコラーゲンもしっかり溶け出していて、
多めの鶏油と合わせ直系っぽいキレと厚みのバランスが取れています。
 
麺は作田家も卸している大橋製麺多摩の家系麺。
家系麺の特徴である短尺の逆切り角刃平打中太ストレートで、
加水率低めながらモチモチとしたコシが印象的。
カタくしたい方は4分くらいで上げちゃってもいいかもです。
 
付属トッピングのチャーシューも直系スタイルのモモスモークスライスが1枚。
芳ばしい薫香とその香りを活かした塩味に、しっとりむっちりとした食感。
板海苔は3枚付きますが、ほうれん草などの青菜やネギは付かないので、各自で用意しましょう。
 
亜流系のお店ですが、味とスタイルは吉村家直系インスパイアの硬派なタイプで、
壱系やその他亜流系のライトなCPSが好きな方や家系初心者には塩味と油分が強く感じられるかもしれません。
実際塩分濃度は約3.0%と高く、麺とライス一杯分とスープを完食完飲した場合、
成人の約1日分の糖質と脂質、約2日分以上の塩分をこの一杯で摂取する事になります。
完飲派は青菜と茹でキャベツもたっぷり用意してバランス良く頂きましょう。

15

2024年01月10日

本品はスープ、芝麻醤、辣油と別々にパックされており、調理法は独自の順序で行う仕組みとなっています。
最初に芝麻醤と辣油を丼底に敷き、それからスープを芝麻醤及び辣油と混ざり合わないように丼肌から優しく注ぎます。
スープ、芝麻醤、辣油がそれぞれ分離した形が完成形となるので、他のラーメンのように混ぜてはいけません。
 
まずスープはクリアでコクのある鶏清湯に黒酢のキリッとした酸味がスッキリと効いていますが、
モミジや豚足から溶け出したコラーゲンによるまったりとしたゼラチン感もあり、酸味に円みを与えています。
芝麻醤は濃厚な旨味と甘味を、辣油はヒリヒリとした辛さと八角や桂皮の優雅な香りを与えてくれますが、
麺を食べ進む内に清湯と芝麻醤が混ざり合ってゆき、自然と味変が起こるという二層構造的な面白い仕掛けが施されています。
 
麺は低加水角刃極細ストレート。プリコリの食感でスープや炸醤とも良く絡み、博多や長浜の極細麺とはまた異なるタイプですが、
茹で方は同様なので、必ず冷凍状態のまま熱湯に落とし、さっと解れたら一呼吸置いてすぐ上げるくらいのタイミングで茹であげます。
3リットル程度の熱湯を用意し、湯で時間は大体15〜30秒くらいが目安です。
 
付属トッピングの炸醤はカシューナッツの食感がアクセントとなっており、
薄めの甜麺醤で肉感を活かすようなシンプルな味付けとなっています。

花椒の痺れが欲しい場合は事前に用意しておくとよいです。残ったスープへのライス投入も定番ですね。
 
食べ始めと食べ終わりで味が変化しているというのが鳴龍の特長なので、
実物を食べた事のない方は作り方だけ間違わないように注意です。

12

2024年01月04日

スープは牡蠣が濃厚に出ていますが、雑味はなく口当たりはまろやかで、あっさりかつクリーミーな味わい。
塩味が味を引き締めていますが、塩分濃度は約1.9%とさして高くもなく、バランス良く調和しています。
また牡蠣のアヒージョはニンニクが力強く効いており、溶かすとパンチのある味わいに変化します。
 
麺は加水率やや低めの角刃ストレート中細麺。密度高めで、コシよりも歯切れの良さが活きたタイプ。
スープの吸い上げも良く、麺自体の甘みが一体感を持たせています。
 
付属トッピングの豚肩ロースチャーシューは淡い味付けで、しっとりジューシーな仕上がり。
メンマは胡麻油が香り、ゴリゴリと硬めの食感。
バラ海苔は磯の風味をスープに加えてくれますが、〆のご飯投入で最も存在感を発揮します。
山椒粉は麻味が強く、ピリピリと舌に痺れが残るので、一度に加えずに少しずつ加えて具合を見るとよいです。
 
牡蠣を苦手な人がわざわざ買って食べる事もないと思いますが、
本品はニンニク、海苔、胡麻油、山椒など様々な香りが立っているので、
牡蠣特有の臭みなどは無く、大分食べ易くはなっていると思います。
 
何よりも予約困難なむかんがECで頂ける事がどれだけ有り難い事か、
運良く買えた皆さんにも少しでも伝わればよいなと思います(涙)

15

2024年01月04日

スープは山水地鶏も使った佐野実さん&嶋崎さんリスペクトの淡麗清湯。
スープは鶏水ですが、カエシには原材料表示にある様々な食材を使った複雑なトリックが施されており、
丸鶏のどっしりとした深みと醤油のコクと厚み、キリッとした塩味の後から甘味と旨味が押し寄せてきます。
鶏油は多めですが、雑味のないクリアな風味で、塩分濃度約2.3%のスープのエッジに円みを与えてくれます。
 
麺はややワイド型の中加水角刃中細ストレート。
春よ恋メインの国産ブレンド粉による豊かな甘味、滑らかな麺肌、
ふんわりもっちりとした食感がスープと完璧に調和しています。
 
付属トッピングは炭火で香ばしく低温ローストされたモモ肉とムネ肉の鶏レアチャーシューが1 枚ずつ。
鶏団子はInスープで、しっかりとした下味ともっちりとした弾力に、
生姜の風味、ヤゲン軟骨のこりこりとした食感がアクセントとなっています。
 
ラヲタの間ではもはや説明不要の有名店ですが、鶏水系という事で、
味の系統は69やトイボ、宅麺商品では飯田やLabQあたりと似ていますが、
味の構成やスープと麺の組み合わせには鶏喰にしかないオリジナリティが詰まっています。

8

2023年12月28日

スープは黄金色に澄んだ塩清湯で、淡麗にして超重厚な蜆の香りと味わいに一口で胃袋を掴まれます。
くっきりと立ったコハク酸の旨味を動物系の旨味が支えるような構成で、
塩分濃度は約2.8%と高いなりに塩味のエッジも立っていますが、
多めの香味油がクッションとなり口当たりはまろやかで、全体的にどっしりとした厚みを感じます。
 
麺は若干高めの中加水平打細ストレートで、しなやかでツルプリな舌触りが特徴的ですが、
何より麺自体の旨味が申し分なく、スープと合わせる事で動物系の旨味のサポートがより強調される仕組みになっているように感じます。
 
付属トッピングは豚肩ロースを低温ローストした大判のレアチャーシューが1枚。
スープに動物系の旨味を加えると共に、黒胡椒のスパイシーな香りが全体を引き締めるような役割も果たしています。
 
非常にデリケートなラインで言うと実店舗の味とは微細な違いを感じますが、
こちらはこちらで丼に注いだ瞬間に立ち上る香りが何よりも素晴らしく、
蜆の味もかなり濃厚で、〆の茶漬けまで含めて満足度は圧倒的に高いです。

14

2023年12月13日

本品は麺、塩ダレ、香味油、あん肝ペースト、フライドオニオン、チャーシュー、
メンマ、割りスープと、多数の食材が別々にポーション分けされています。
本来ならこれらを最初から全て混ぜ合わせて頂くのですが、私は食材の1つ1つの味を見ているので、
まぜそば系を頂く時は最初にタレと油だけを麺に和え、そこにその他をトッピングし、
1つ1つ味を足していく事により、最終形に行き着く迄の味の変化を順々に味わうスタイルを取っています。
 
まず塩ダレは昆布の風味と旨みが強く出た、キリッと力強い塩味が特徴的。
香味油は煮干を低温で揚げ、油に風味を移したものを粗く濾してあり、粒感を残して香りを立たせてあります。
 
麺はスクエア型の角刃中細ストレート。
一条流がんこと覆麺ではお馴染みのサッポロめんフーズですが、
説明文にはサッポロ製麺と誤記されているので、訂正したほうがよいと思います。
特龍麺という熟成多加水麺で、コシが非常に強く、
がんこ系の塩辛い味付けと抜群の相性をみせています。
 
まずはこの麺に塩ダレと香味油だけを和えて頂くと、らしさを感じさせるショッパーなキレと煮干の風味とパワフルな旨味の一撃にガツンとやられます。
 
次にあん肝ペーストを混ぜ合わせると、そこにコクと甘みと特有の風味が加わり、まったりと深い味わいに変化します。
ただ説明文にあん肝の苦味を感じさせないとありますが、あん肝自体に苦味成分はそもそも含まれていないので、臭みの事ですかね?
 
更に生卵を混ぜると塩味のカドが取れてまろやかになり、今度は全体的に円みのある味に移り変わります。
ただ卵白は料理の温度を下げ味も薄めるので、あん肝の濃厚な味と熱々の状態を保ちたい場合は卵黄のみにしておくとよいです。
 
フライドオニオンはカリカリとした食感と香ばしさを、
メンマは濃口の旨味と仄かな魚介の風味がまろやかな味わいの中にアクセントを与えてくれます。
チャーシューは大判の肩ロースが1枚。下味充分で厚みも弾力もあり、食べ応えは充分。
他に追加するなら海苔がメチャクチャ合います。麺に巻いて食べたら軽く飛びました(笑)
 
麺が残り少なくなったら、熱々の割りスープに移し、大さじ一杯ほど残してあったあん肝をトッピングして、あん肝ラーメンにスタイルチェンジ。
割りスープは根菜のみで取った穏やかな甘みの野菜出汁で、麺に纏われた塩ダレが溶け合う事で、
あん肝の深いコクがありながら淡く優しい味わいの、濃厚淡麗スープへと最終変化を遂げます。
個人的にはこのラーメンスタイルが一番好きでした。これだけで一杯分頂きたいです(笑)
 
また麺皿に残ったあん肝に白飯を半膳ほど加え、割りスープ少々と、お好みでポン酢を数滴垂らして混ぜれば、〆のあん肝リゾットの完成です。
 
このように食べ進むにつれ何段階も味が変化してゆくまぜそばとなっており、
原価的には外国産のあん肝をこの量で2,300円はECでもチト高いかなと思いましたが、
これだけの味変が楽しめて、〆の米までいくと2人分以上のボリュームとなるので、
そこまでを考慮するとコスパはとても高いんじゃないかなと思います。

25

2023年12月06日

スープは鶏と魚介の無化調淡麗醤油清湯。
ベースは鶏が力強く担いつつ、乾物系の香りも程よく主張し、
クセはなく和の風味として各々の食材が活かされています。
カエシは塩味に角がなくまろやかな熟成感で、キレよりも旨味とコクを強く感じます。
濃口と謳われてはいますが、塩分濃度は約1.8%、糖分濃度も約4.6%とどちらも高過ぎず低過ぎず、概ね平均的です。
ただ旨味は非常に濃く感じられます。味的に再仕込醤油も使われているのかな?
 
麺は自家製手打ちで、うどんのような超々多加水の超極太平打手揉み麺。
太さは一般的な讃岐うどんの太切くらいで、きしめんのようなピロピロとした薄さはなく、しっかりとした厚みがあります。
もち姫を使った麺肌はねっとり滑らかツルツルの官能的な舌触り、
食感はモチモチとした柔らかみのある弾力としなやかでノビのある強いコシを持ち合わせ、
噛めば噛むほどにもち小麦特有の風味が口内に広がります。
 
付属トッピングは赤身しっとり脂身トロトロな厚切りバラチャーシューが3枚。
味染みは良いものの、塩辛さはなく、絶妙な塩味と厚みが丼内で調和しています。
 
日陰の麺は塩ラーメンと同様に出自の「麺と未来」の店主が「博多うどんを参考にした」と言う通り、
博多うどんを意識した柔らかさに加え、讃岐うどんや中華麺のコシの強さも持ち合わせたような、
極めてオリジナリティの高い逸品となっています。

12

2023年12月06日

スープは昭和の町中華を思い起こすような鶏ベースの醤油清湯。
酸味がキリリと強く、塩分濃度は約2.7%、糖分濃度は約12.4%と、甘辛酸の割合は丸長系のつけ麺に似ていますが、
それ以上に化調が大量に使われているため、旨味がガンギマリしています。
 
また純正ごま油も別パックでたっぷり付いてきますが、各個人で好みの量を調節出来ます。
 
麺は加水率やや高めの角刃極太麺。宅麺ユーザーにも人気の浅草開化楼製ですね。
適度な縮れがスープとごま油によく絡み、開化楼PB粉のチーメンに似たプリモチワシゴワの食感が食欲を刺激します。
しっかり咀嚼して、スープとのペアリングをじっくりと味わいましょう。
 
付属トッピングは鳴門巻と、甘辛く濃い口に煮込まれたバラロールスライスが1枚。
 
化調とごま油という、入れればたちまち美味しくなるという魔法の調味料たちで味が構成されていますが、
ベースの鶏清湯が良い意味で素朴なので、調味料の豪快なブーストにも味を崩す事なく、
荒々しいバランス感の町中華として成立しているんじゃないかなと思います。
ししょうの味はアレが駄目コレが駄目と難しく考えず、シンプルにその世界観を楽しみましょう。
 
また追いごま油、白コショウ、おろしニンニク、ラー油、刻み海苔、大量のネギ、もやし、ワカメなど、
昨今の淡麗系にはまず使われない食材たちもししょうの味には面白いようにハマります。
納豆を浮かべて満来風にアレンジしても美味しそうなので、再販あれば試してみようと思います。
 
ししょう実店舗では麻婆麺と炒飯しか食べておらず、つけ麺は未食でしたが、個人的には大好きです。

12

2023年11月22日

スープは蟹の風味が乗った鶏白湯ベース。
殻ごと焼いた香ばしい蟹の香りとクリーミーな鶏白湯の旨味がまろやかにまとまっており、
塩分濃度約2.0%のキリッとした塩味が味を引き締めています。
蟹は味的に紅ズワイかなと思いますが、蟹の身などは入っていないので、純粋に蟹の風味のみを楽しむスープとなっています。
 
麺は加水率低めの角刃中細ストレート。
コリパツの食感で、スープの吸い上げも良く、蟹の風味もしっかり纏って持ち上げてきます。
 
トッピングはInスープで蟹団子が5個。
といってもタラやイトヨリなどの白身魚のすり身にカニ身が少々練り込まれた感じのもので、
やや塩味濃いめのふんわりもっちりとした食感。
 
全体的には蟹を鶏白湯に重ねた事で、臭みも無く、風味だけを濃厚に感じられるようになっており、
クセのない馴染みやすい味わいに仕上げられているんじゃないかなと思います。
 
ややボリューム感に欠ける印象もありますが、残ったスープにご飯とチーズ又は溶き卵を加えてレンチンし、
ネギや三つ葉などを散らせば、美味しいカニ雑炊として二度楽しむ事も出来ます。

11

2023年11月22日

スープはコラーゲンたっぷりのトロトロとした濃厚鶏白湯がベース。
そこに付属の海老パウダーと海老油を加える事で、香ばしい海老の風味に包まれたドロドロの高粘度スープが完成します。
Brix値も約29%と高く甘味も強めですが、付属の柚子皮が口内をスッキリとリフレッシュする役割を担ってくれます。
つけ汁自体は酸味のあるタイプではありませんが、もし加えるならお酢を使うより、
鶏や海老との相性が良いレモン果汁を使ったほうが、より一層味を引き立ててくれます。ニンニクも好相性です。
 
麺は全粒粉入りの多加水角刃極太ストレート。
麺自体の甘みもあり、むっちりとした弾力と強いコシが濃厚なスープに負けておらず、がっぷり四つに組み合っています。
麺量も250gと大量な上に噛み応えもあるので、2人でシェアしても程良いボリューム感になるかなと思います。
 
付属トッピングは海老パウダー、海老油、柚子皮の他、
茎と穂先の繋がった太メンマが2本、鶏胸肉のしっとりレアチャーシューが2枚。
鶏肉は低温調理なので、湯煎よりも冷蔵解凍若しくは流水解凍のほうが望ましいです。
ただ鶏肉、メンマ、柚子皮は全て一緒にパックされているため、柚子の香りが他の食材にも移っており、
出来れば柚子皮だけは別パックにして欲しかったかも。
 
一杯に鶏5羽分使用といっても鶏5羽で一杯分のスープしか取れないという意味ではありませんが、
丸鶏以外にモミジ(足先)などゼラチン質の豊富な部位も沢山使われているので、
まさに鶏が濃縮したような味わいが楽しめると思います。
 
また海老パウダーは大量に付いてくるので、自分好みの量を入れてスープのエビ感をコントロールする事も可能です。
もし余った場合は他のラーメンや焼きそば、炒飯、炒め物全般、ふりかけ、お好み焼、サラダなどに流用する事も出来、何かと便利です。
えびせんに小さじ1杯ほど入れてシャカシャカすると風味がグレードアップします(笑)

9

2023年11月16日

スープは店主出自である麺堂稲葉譲りのトロトロ粒々な鶏ポタ系鶏白湯がベースで、
鶏や煮干由来のイノシン酸の旨味と貝由来のコハク酸の旨味が両立しており、味にコントラストを持たせています。
また塩味をビシッと効かせる事で、濃厚でまろやかな中に鶏白湯と貝のシルエットをより鮮明に際立たせています。
ちなみに貝はハマグリではなくホンビノス(白ハマグリ)ですね。
 
麺はスクエア型の多加水角刃太ウェーブ。
細挽きの全粒粉がブレンドされており、甘味風味が良く、またコシもかなり強いムチコリの食感。
この麺かなり素敵ですね。麺堂稲葉と同じ磯屋商店製のようですが、
稲葉の麺とは味も形状もやや異なる、スープとの相性で独自に作られた、とても個性豊かな逸品だと思います。
磯屋商店は以前宅麺でも販売されていた鶏白湯の人気店、つけ麺弥七にも卸している老舗の名工で、個人的にも非常にお気に入りです。
 
付属トッピングはInスープの太メンマと、スープと別パックで豚肩ロースと鶏胸肉のレアチャーシューが1枚ずつ。
チャーシューはどちらも塩と胡椒のみのシンプルな味付けで、
芯温を管理して低温加熱の安全面をしっかり考慮しているのが分かる意識の高い仕上がり。
またレモン果汁は鶏とも二枚貝とも相性が良く、酸味のキレが味に一本筋を通してくれるので、味変にお勧めです。
 
麺量は200gもあるので充分なボリュームだと思いますが、とにかく後を引く美味しさだったので、
近い内に栃木巡回で一乃胡と連食に行こうかなと思っています。どちらも大満足でした。

15

2023年11月16日

スープは鶏ガラ&香味野菜の佐野ラーメンをベースに、白胡麻のペーストと胡麻油をブレンドしてあります。
ベースが清湯なので粘度はなくサラリとしたあっさり味ですが、白胡麻の香ばしさとコクもあり、口当たりはまろやか。
 
仕上げに手鍋で火入れする事によりスープと胡麻が滑らかにまとまりますが、もし調理に自信がないor面倒な方は、
耐熱ボウルに移してレンチン→軽く沸騰させた後にしっかり撹拌という方法でも一応はまとまります。
パックのまま振ってもまとまりに欠けるので、より美味しく召し上がりたい方は、説明書きにある通り火入れ推奨です。
 
麺も佐野ラーメンの特徴である青竹手打ち多加水縮れ麺。
中太〜中細の不規則な太さと手揉みによる縮れがスープに絡みつつ食感にも変化を持たせ、
もちもちの弾力とコシの強さに麺自体の瑞々しい甘味がスープの塩味と旨味をより引き立てています。
 
付属トッピングはトロトロに煮込まれた大判の豚バラロールチャーシューが1枚と、やや濃口のシャキシャキメンマ。
チャーシューは箸で持ち上げると重力で切れてしまうほど軟らかい、一般的に人気のタイプです。
 
スープも麺もベースは佐野ラーメンなのですが、白胡麻によるクリーミーで香ばしい風味が絶妙にマッチしており、
こちらのメニューは実店舗でも未食でしたが、その美味しさに思わず唸りました。
今度はお店に伺って実物を頂いてみたいと思います。

12

2023年11月16日

スープは大門ラーメンと同じ青葉インスパイア風の中濃Wスープですが、カエシは大門ラーメンが醤油ベースなのに対し、
こちらはネギ唐辛子と辣油を効かせた、辛口の味噌ベースとなっています。
唐辛子は味的に天鷹っぽいですが、量が多い分、データ上は一般的に激辛と評される強い辛さとなっています。
塩分濃度は約1.7%と大門ラーメンよりやや高めですが、青葉インスパは基本薄口なので、他の激辛ラーメンに比べると薄味に感じるかもしれません。
 
麺は大勝軒まるいちの製麺所ならではの、大勝軒ライクなモチフワ角刃中太麺。
動物魚介で一世を風靡した大勝軒の麺と青葉のスープの組み合わせという事で、
当然ながら相性は抜群ですが、その分辛味もしっかり絡んで持ち上げてきます。
                     
付属トッピングは鰹粉とInスープの豚バラ薄スライスが6枚前後といったところ。
チャーシューなどは付かないので、肉のボリュームが欲しい場合は事前に豚小間肉を茹でておくなり自身で用意しておくとよいです。
大量の魚粉は全て入れるとバランスを大きく変えてしまいますが、出汁の濃度を上げたい場合は重宝すると思います。
                      
今回も数人で分けたので、量が少ない分辛さにはなんとか耐えられましたが、皆もギリ手前くらいの辛さだったようです。
ただ人の知覚感度にも個人差がありますので、中本の辛さでさえ平気な方であれば、多分問題はないと思います。

14

2023年11月07日

つけ汁は穏やかに火入れされた濁りのない鴨の旨味、生醤油のコクとキレと芳醇な香り、たっぷりの鴨油など、
複数の旨味要素が緻密に組み合わされた、奥行きの深いやや濃口の淡麗スープとなっています。

麺は全粒粉入りの低加水角刃ストレート。力強く香り高いスープに合わせた独自配合の冷凍仕様で、
小麦の香りと甘味、プリっとした張り、コリパツの歯切れも存分に楽しめます。
麺量は190gとされていますが、茹で上げると結構な量になり、
またつけ汁もたっぷりなので、二人で分けて丁度良いボリュームになると思います。

付属トッピングは豪勢に分厚くスライスされた合鴨ロースの塊が1つ。
すっきりとした甘味に爽やかな酸味の煮汁が染み込んだ、超しっとりのムチムチ食感。
皮にも旨味がギッシリと詰まっており、宅麺商品の鴨の中では正直レベチです。
またパック内の煮汁は捨ててしまうのは勿体ないので、別途仕込んでいた鴨肉と里芋の治部煮に加えました。

松茸も厚めのスライスが贅沢にゴロゴロとスープに入っています。
開きですが風味が主張し過ぎず、醤油と組み合わさる事で、独特の馥郁とした香りを生み出しています。
その他では春菊との相性が抜群なので、可能であれば事前に用意しておく事をお勧めします。

本品はとにかく冷凍のクオリティとは思えないハイレベルなもので、
料理人としての観点からも、調理技術の面においては他との格の違いを強く感じました。
また合鴨にせよ松茸にせよ真河豚にせよ、この大きさと量はまさに大盤振る舞いで、
この内容にこの味と量であれば、2,700円という価格もコスパとしては非常に優れていると思います。
個人的には文句無しのフルマークです。

6

2023年11月07日

スープは河豚アラのふくよかな旨味とゼラチン質の溶け込んだ、まろやかな淡麗白醤油仕立。
日本酒のほんのりとした甘味もあり味わいは穏やかですが、
そこに開き松茸の優美な香りと真河豚の身から徐々に溶け出す力強い旨味が加わり、
また敢えて濁りを出した事でふぐちりとも異なる、ラーメン然とした旨味の整い方を見せています。

麺はくろ㐂スタンダードの平打中太手揉み麺。麺自体の旨味風味に加え、モチプリの弾力と、
ツルツルとした官能的な舌触りが、まったりとした河豚出汁とも絶妙な相性を見せています。

松茸は冷凍なので食感は損なわれていますが、細胞壁が破壊される事で旨味成分のグアニル酸は存分に溶け出しており、
また開きなので香りが強く、噛むほどに鼻腔と口内を松茸の風味で満たしてくれます。

真河豚は大きな塊が3つゴロゴロと入れられていますが、
湯煎中に丁度良く熱が通るよう仕込まれており、冷凍段階ではギリギリの低温加熱が施されています。
要するに購入者が指定時間通りに湯煎する事で初めて完成するような仕組みになっていて、
河豚の身がふっくらと、また旨味も詰まったフレッシュな状態で食べられるように綿密に計算されています。
冷凍通販のデメリットを逆手に取った、カスタマーファーストな労力とテクニックです。
真河豚の身は噛めば噛むほど甘味と旨味が溢れ出るので、じっくり噛んで余す事なく味わいましょう。

美味しいという答えを導き出す道筋の中に、料理人ならではの繊細な技術と、
旨味を数値化したロジックが化学的に構築されているのが解ると思いますが、
それらの全てはラーメン一杯の中に真心を込めた、黒木さん流の饗しの表現なのだと思います。

6

2023年11月01日

スープは温かいつゆに冷たい麺を潜らせて頂く「鴨せいろ」風にアレンジされた、丸鴨ベースの淡麗塩味。
ふっくらとした旨味にコクとキレもあり、あっさりながら長ネギとやや多めの鴨油が深い香りを与えています。

麺は320gと2人分のボリュームとなっており、親切に半分ずつ2玉に分けられています。
香り高い粗挽きの秋そばをブレンドした角刃中細ストレートの中華麺で、
見た目は日本蕎麦のようですが、芳醇な蕎麦の香りと同時に酒精の臭いもやや気になります。

なので、2玉を一度に茹でる場合は、3L以上の熱湯でやや長めに湯がき、水でしっかり洗うとよいです。
ただ日本蕎麦と違い鹸水も使われているので、茹で湯を蕎麦湯として嗜むのは不向きです。

麺自体には小麦と蕎麦の独特の甘味と旨味が存分に詰まっており、
プリプリでしなやかな弾力に喉越しも良く、
つけ汁との相性は勿論、藻塩や山葵だけでも非常に美味しく頂けます。

付属トッピングは合鴨ロースの厚スライスが3枚。熱湯湯煎は厳禁、氷水か冷蔵庫でゆっくり解凍しましょう。
レアながら若干パサついていますが、ほんのりとした薄塩で、素材を活かす味付けが施されています。

全体的には、諸々が冷凍通販仕様となっているようで、
正直なところ麺や鴨など実店舗レベルのクオリティは望めませんが、
それでもむかんクラスの超人気店をECで取り寄せられるのは有り難い事だと思います。

またスープも麺もたっぷりとあり、2人で分けて丁度良いボリュームなので、コスパ的にも非常に優れています。

15

2023年10月29日

2020年の絆イベント商品です。当時の一部記録より。
・新得丸鶏+比内○%?
・清湯
・鶏油上澄みの風味
・カエシ濃薄醤油キレコク
・味醂日本酒甘味少々
・酸味少々
・平打中細ストレート加水微高○%前後
・はるゆたか甘味シルキー滑らか歯切れ
・春よ恋はるきらり小麦風味強しっとりもっちり
・+しなやか、ノビ、コシ適度
・メンマ竿と穂先一本タイプ
・ローススライスチャーシュー、レアだがスープIn、低温解凍後スープ別にして加熱

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2023年10月26日

スープは鶏のベースに節もほんのり効かせた、あっさりすっきりのあまうま醤油味。
塩分濃度は約1.5%と平均的で、糖分濃度は約9.4%と甘めになっています。
湯煎をしない冷蔵解凍の冷製ですが、あまり冷やし過ぎると鶏油が白く固まり、鶏肉の食感もより硬くなるので注意です。

麺は多加水平打縮れ太麺で、つけ麺のように麺を水で洗い、冷たく〆てから盛り付けます。
瑞々しくツルツルとした滑らかな麺肌と、モチフワで強いコシのある食感に加え、
麺自体の甘味も抜群で、噛めば噛むほどに美味しさが広がります。スープとの相性も抜群ですね。

付属トッピングは鶏肉と鶏皮の醤油煮、花車型蒲鉾(ナルト)、鶏油の3品。
鶏肉は食肉用に50日前後肥育された肉用鶏(若鶏・ブロイラー)ではなく、
鶏卵の生産用として2年前後の産卵期間を経た採卵鶏(親鶏・レイヤー)なので、
肉質の柔らかい若鶏とは異なるコリムチの強い弾力と濃厚な旨味が特長として表れています。

<ちなみに>
「冷たい肉そば」は常温くらいのぬるい親鶏出汁に親鶏肉と長ネギと田舎蕎麦を合わせた西村山郡河北町発祥のご当地そば、
「鳥中華」は和風出汁に鶏肉と天かすと中華麺を合わせた天童市発祥のご当地ラーメンで、どちらも山形県名物として知られています。

新旬屋の「冷たい鶏中華」はその2つをミックスし、冷やしラーメンの要素も組み込んだような創作メニューですが、
「冷たい肉そば」は「冷やしラーメン」とは別物で、スープには鶏油が使われており、
動物性油脂は冷やし過ぎると油分が固まってしまう為、通常は鶏油の融点をやや下回るぬるい状態で提供されます。
河北町の冷たい肉そばはぬるくて冷たくない、と言われるのにはこういった理由も含まれます。

ちなみに冷やしラーメンや冷やし中華には冷たくても油が固まらない植物性油脂が基本的に使われており、
キンキンに冷やしても美味しく食べられるように設計されています。
また蕎麦つゆには油分が殆ど無いので天かすや揚げ物の油がコク出しとしてマッチしますが、
本品には鶏油が使われているので、鳥中華のように天かすを入れると油が重なりややクドくなります。

15

2023年10月26日

タレはまろやかなド乳化豚骨で、醤油のキレとラー油の辛味が味をキリッと引き締めています。
塩分濃度はちばから油そばよりも少々低めですが、豚骨濃度はちばからよりも高く、濃厚でドロっとしています。

麺はワシモチの角刃平打縮れ太麺。麺帯の厚みはちばから麺と同じ位ですが、幅はscLaboのほうが茹で上げ後で1ミリほど細く、
麺肌もザラザラしており、側面のギザギザも深めなので、総じてちばから麺よりもタレとの絡みが良くなっています。

トッピングのゴロゴロブタは具入りスープと表示されていますが、今回届いたものはタレと別包になっていました。
別々になっているとタレやスープの味を吸わずに済むのでよいですね。

ちなみに玉葱スライスと小口ネギを和えたものはシロという実店舗のトッピングで、濃厚でオイリーな味の中に瑞々しい清涼感を与えてくれます。

フォーマットはちばから油そばと同じですが、
ちばからのラー油には八角などのスパイス感があり、麺もタレも特徴が異なるので、味的にはそこそこの違いが見受けられます。

塩味とスパイスの香りを求めるならちばから、豚骨の風味と旨味をストレートに味わいたいならscLaboかなぁというイメージですが、
タレ自体は今現在のちばから油そばよりも本品のほうが大将時代のちばから本来の味に近いものを感じます。

13

2023年10月26日

スープは鶏油多めの家系スタイルな豚骨醤油で、塩分濃度は約1.9%と家系基準ではやや低めなものの、糖分濃度は約12.6%と結構高め。
そこに付属トッピングの辛肉味噌を溶かすと更に塩味と旨味が増し、家系基準でも濃め以上の状態になります。

また鶏油と混ざり合う事で勝タンにおけるラー油の役割も果たしますが、辛味は耐え難い程でもなく、花椒も別添なので、量の調節が可能です。
このように、辛肉味噌を溶かす前と後で、箕輪家とビンギリの両方のバリエーションが味わえるような面白い仕組みとなっています。

麺はワイド型の角刃緩ウェーブ中太麺。硬めにも軟めにも適したタイプで、
舌触りは家系麺とは少々異なるものの、長さは家系スタイルで、酒井の麺とほぼ同じ短さにカットされています。

その他具材は板海苔3枚以外に付かないので、コスパの面で賛否両論あるかもしれませんが、味が濃いのでライスとの相性が良く、
肉味噌を溶かす前の家系スープと海苔、肉味噌を溶かした後のビンギリスープと海苔、
そして残った具材を乗せた肉味噌丼と海苔という、3段階のライスの食べ方を楽しむ事が出来ます。

箕輪家は亜流の家系、ビンギリの勝タンも本場勝浦市の典型的な勝タンとは違う変則タイプですが、
そのライスに合う亜種同士を組み合わせたら新種のおかず系ラーメンが爆誕したみたいな、
ある意味イノベーティブ・フュージョン的一品になっているんじゃないかなと思います。

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2023年10月12日

スープは力強いゲンコツ&鶏ガラベースに八丁味噌と鰹を効かせた、濃厚で旨じょっぱいタイプ。
八丁味噌+鰹という事で、名古屋の味噌煮込うどんを意識したようなイメージですが、根底にはしっかりと二郎インスパ感があり、
塩分濃度も約2.9%とかなり高めで、背脂と鶏のコラーゲンも加わった、味噌煮込うどんよりもこってりとした味わいとなっています。

麺は蓮爾やMEN YARD FIGHTと同じ芯が残る超極太ボキボキ麺。
この麺は芯も噛み締めて味わうものですが、どうしても苦手な方は
圧力鍋で10分ほど加圧すれば表面を過度に溶かす事なく内部までしっかり茹で上げる事が出来ます。
ただ本品でこれをやるとほぼ味噌煮込うどんみたいになると思います(笑)

トッピングはブタが2枚。Inスープなので八丁味噌の味と色まで染み込んでいます。
ムチムチとしたバラブロックの縦スライスで、二郎町田店時代から変わらない切り方となっています。

このような感じの一杯なので、味噌煮込うどんと同じように生卵を割り入れても美味しく頂けます。
また七味唐辛子やラー油、柚子胡椒、山椒、チーズなども相性抜群です。
残ったスープに白飯と長ネギの斜め切りを加え、溶き卵を回し入れてレンチンすれば、美味しい味噌雑炊も簡単に作れます。
ただスープの塩分と糖分はかなり高めなので、その点ご留意下さい。

15

2023年10月02日

あまうまの微乳化スープ、オーション使用のワシゴワ低加水角刃平打太麺、
多めの液体アブラ、厚みのあるウデ肉ブタ、味付ブタカスアブラ。
カラメは懐かしの○二要町ショウガダレ風にアレンジしてみました。

本品は宅麺クラウドキッチンの代作商品ですが、麺量も実店舗さながらのボリュームで、
今現在の富士丸の味をしっかり模作出来ていると思います。
今後の購入権増枠にも期待したいところですね。

ちなみに富士丸のヤサイはヤサイ用スープでクタクタに煮るのでほんのり味がついていますが、
一般家庭で無難に再現調理するなら、熱湯に塩と旨味調味料を加えて、野菜がクタクタになるまで約5分ほど煮るとよいです。
お湯に塩分があると浸透圧で野菜の水分が抜けてクタりやすくなるので、塩だけでも最低限加えると調理がしやすくなります。
市販のスープの素や自作スープなどは富士丸の元の味を崩してしまうのでやめたほうがよいです。

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2023年09月25日

あまうまの微乳化スープ、オーション使用のワシゴワ低加水角刃平打太麺、
多めの液体アブラ、厚みのあるウデ肉ブタ、別皿の味付ブタカスアブラ。
カラメは懐かしの○二要町ショウガダレ風にアレンジしてみました。

本品は宅麺クラウドキッチンの代作商品ですが、麺量も実店舗さながらのボリュームで、
今現在の富士丸の味をしっかり模作出来ていると思います。
実店舗に行けない地方の方には安定供給の期待が高まるところですね。

ちなみに富士丸のヤサイはヤサイ用スープでクタクタに煮るのでほんのり味がついていますが、
一般家庭で無難に再現調理するなら、熱湯に塩と旨味調味料を加えて、野菜がクタクタになるまで約5分ほど煮るとよいです。
お湯に塩分があると浸透圧で野菜の水分が抜けてクタりやすくなるので、塩だけでも最低限加えると調理がしやすくなります。
市販のスープの素や自作スープなどは富士丸の元の味を崩してしまうのでやめたほうがよいです。

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2023年09月25日

タレは富士丸の醤油返しがベースで、スープは使われておらず、ブタとアブラが予め加わっています。
タレの量は中程度で、あまり混ぜないと汁気が残るシャバついた味に、
しっかり混ぜて乳化させるとまろやかな味に、混ぜ方次第で味の印象が変わってきます。

麺は低加水角刃平打太麺。要するにいつもの富士丸麺で、
短めに茹でてワシボキ食感にするもよし、長めに茹でてモチポク食感にするもよし、硬さはお好みで。

ブタはしっかり味の染みたフワホロに軟らかい腕肉を大きめのぶつ切り状にしたものがゴロゴロと。
プリトロのカスアブラも多めに入っていますが、ラーメンよりも液体油が少ない分、比較的あっさりしています。

富士丸の油そばはFC店や梶原の白などがありますが、本品は西新井で限定販売していたまぜそばのほうですね。

ちなみに富士丸のヤサイはヤサイ用スープでクタクタに煮るのでほんのり味がついていますが、
一般家庭で無難に再現調理するなら、熱湯に塩と旨味調味料を加えて、野菜がクタクタになるまで約5分ほど煮るとよいです。
お湯に塩分があると浸透圧で野菜の水分が抜けてクタりやすくなるので、塩だけでも最低限加えると調理がしやすくなります。
市販のスープの素や自作スープなどは富士丸の元の味を崩してしまうのでやめたほうがよいです。

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2023年09月25日

大勝軒まるいちの製麺所の直営店として知られていますが、スープは青葉インスパイアで、動物と魚介の出汁を合わせたWスープとなっています。
青葉よりもややさらりとした中濃タイプで、塩分濃度も約1.5%と平均からやや薄口気味な部分も青葉の特徴を押さえています。

また魚粉が大量に付属されていますが、全て入れると完全に鰹が支配してしまうので、加える量はお好みで調節するとよいです。
1/4くらい入れると丁度青葉っぽくなりますが、それ以上入れると動物よりも魚介にバランスが傾き始めます。

麺は加水率やや高めのスクエア型角刃太ストレートで、こちらは青葉よりも大勝軒ライクなモチフワの食感。
麺のタイプ的に硬め茹では合わず、しっかり茹でる事で適度なコシが生まれます。

トッピングはInスープで、しっとり軟らかく適度な味染みの豚肩ロースチャーシュースライス1枚と、
こちらも適度な味染みのミディアム食感なメンマ数本。

「インスパイア」という表現は20年以上前に「青葉インスパイア」から生まれましたが、
その青葉インスパイアは宅麺だと案外少ないのではないかなと思います。
大勝軒と共につけ麺ブームを世に起こした青葉、その麺とスープが同時に味わえるような一杯となっています。

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