「元料理人で現コンサルなラヲタ」全ての宅麺レビュー

全585件のレビュー中 476-500件目


2020年07月11日

実店舗では守谷譲りのクタヤサイとデロ麺で提供されたので、ヤサイと麺は長めに茹でると再現度が高くなります。
麺は二郎基準よりやや細めの弱縮れ平打太麺で、6分茹ででもモチピロな食感だったので、麺カタにしたい人は3~4分位で上げるとよいです。
スープは醤油が強めのカラメ非乳化で豚感はやや弱く、二郎を忠実に再現というほどのコピー感も守谷っぽさもありませんが、アブラは守谷の他に富士丸でも使われているほぐし豚入りの味付タイプで、ブタも厚くてホロホロの肩ロースが二枚と食べ応えは充分。
麺に関しては極太ワシゴワが好きな人だと好みがあるかもしれませんが、細デロの美味しさが分かるコアなジロリアンならハマれるタイプだと思います。

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2020年07月11日

表面を背脂の層で覆った煮干と豚骨のスープに、麺はやや多加水で伸びにくいモチピロ縮れ平打太麺。丸めは確か自家製麺だったと思いますが、宅麺には三河屋製麺の外注品を使っているようです。
トッピングは大量の細切キクラゲにバラロールと肩ロースのチャーシューが一枚ずつ。
カエシはコクとキレを併せ持ったタイプですが、背脂の甘味も相まって飲みやすくなっています。
燕三条系は杭州飯店で数回頂いた事がありますが、麺は丸めのほうが細く、煮干のエグみも塩辛さも比較的に抑え目なので、燕三条系独特のクセを求める人には物足りなさを感じるかもしれませんが、逆に言えばあまり人を選ばない食べやすい一杯になっていると思います。

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2020年07月09日

新物の伊吹いりこを入荷したので、いつものオリーブいりこベースに割合を増やした限定バージョンを宅麺用に仕込んだと三村さんから伺ったので、縁起物って事でリリースのタイミングを見計らって購入しました。
スープは前回に比べ黒みが深くややこってりしており、爽やかなオリーブいりこ主体のスープよりも力強い煮干臭とシラスのような甘みも感じられます。
驚くべき事に麺もスープに合わせて変えてあるようで、普段のものより微妙に太く、鹹水微増で加水率はやや低い感じがしました。
とにかく絶品というか、美味し過ぎて逆に引くレベルというか(笑)
同じ一杯でも煮干の種類と配合でこれだけ変化するという感動を与えてくれるのが伊吹というお店な訳で、この楽しさを知ってしまうともう煮干の世界から抜け出せなくなるんでしょうね。

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2020年07月06日

たんたん亭系は八島が大好きで神田にあった頃は足繁く通っていましたが、八雲は1回くらいしか行った事がなかったと思います。
スープは魚介ベースにガラを優しく煮出したあっさり清湯、麺は低加水ツルツル中細麺、付属トッピングは豚モモ肉に蜂蜜と食紅で色付けした広東風叉焼が2枚と、厚めで滑らかな皮に包まれた生姜風味の肉雲吞と芝海老のプリプリ食感を活かした海老雲吞が各3ヶ。
雲吞は相変わらず美味しかったのですが、スープは以前は気にならなかった化調がやや強めに感じられました。
自分は八島のカメノテを使ったスープのエビ塩ワンタンメンが好きでしたが、八雲にせよかづ屋にせよはるばるていにせよ、たんたん亭系は外れがないですね。

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2020年07月06日

会社の横浜オフィスで仕事をしていた頃、家系の気分じゃない時にランチで稀に利用していました。無化調を謳っていますが、旨味調味料を使っていないだけで、人工甘味料はしっかりと使われています。
スープからは豚骨臭がムワっと香り、脂はやや多めでトロっとした粘度もありますが、飲み口は濃厚ながらあっさりしています。
麺は博多らしい低加水極細麺で、コナ、ハリくらいの硬さが好きな方は、冷凍状態のままたっぷりの熱湯で手早く解し、10秒程度で上げれば上手に茹でられます。それより少ない茹で時間だと生煮えに近くなり、鹹水が抜けずに臭みが残ります。1玉は80gと、博多・長浜ラーメンの平均的な量よりは少な目ですが、替玉があるのでボリュームは充分です。
付属トッピングは豚バラロールスライスのチャーシューが2枚。
だるまは店舗に辛子高菜が置いてありませんが、自宅なら自分で加えて食べられるというのも宅麺の魅力の1つだと思います。

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2020年07月06日

スープはのうとんに比べ、濃度以前に若い味がするので、こちらは呼び戻しではなく多分取り切り式じゃないかなと思います。発酵臭がない分豚骨の香りはマイルドですが、しっかり焚かれているのでコクは充分。のうとんが久留米寄りだとすれば、こちらは久留米と長浜の中間くらいなイメージです。
麺は低加水極細麺で、コナ・ハリくらいの硬さがお好みであれば、冷凍状態からの10秒茹でで上手に仕上がります。
付属トッピングが一通り揃っているのは嬉しいサービス。
味は替え玉味変を前提とした現代的な甘旨タイプなので、一蘭など好みの方は口に合うと思います。スープ量はたっぷりあったので、増やしてくれたのかもしれませんね。

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2020年07月06日

以前は背脂は別パックでしたが、今回はスープに予め入っていました。
相変わらずのショッパくて旨味ギッシリなうまじょっぱい具沢山濃厚醤油スープと、それを吸い込み絡みまくる二郎系の低加水平打太麺は破壊力抜群。
脂肪と塩分量は多めなのでスープをそのまま飲むのは流石にキツいですが、余らせたスープで豚細切れ肉と玉葱を煮て豚丼を作ったり、野菜炒めと中華麺で皿スタ満風にしたりと、翌日以降の昼食に活用して1滴残さず美味しく頂きました。
実店舗では生卵とライスを片手に食べている人が殆どで、ラヲタ仲間的には麺もご飯のおかずらしいです。

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2020年07月06日

とても1人で食べられる量ではないので、麺は家族で分け、スープは2020本店仕様の余りなど3種類を用意し、皆で食べ比べて楽しみました。
とみ田の麺はやっぱり美味しいですね。
宅麺は家族と食べたい時間に食べたい場所でのんびり食べられるのが魅力だなぁとしみじみ思います。

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2020年07月06日

スープは清湯と白湯の中間くらいの中濃まろやか鶏ベースにイカ煮干の旨味と風味がしっかり効いており、ねむ瑠の濃厚醤油とは味こそ違えど方向的には同じようなタイプです。
麺は三河屋製麺のライ麦全粒粉入り低加水ストレート細麺で、ボキボキの硬め茹でがスープと合いますが、麺が解れ難いため規定の50秒で上げるのは結構シビアです。
トッピングはコリコリ平太メンマ3本と噛み応えのある豚バラスライスチャーシューが1枚。
和え玉のタレは塩気が程よい塩梅ながら旨味はたっぷりの醤油ダレと香味油で作られており、麺と和えてそのまま食べても良し、スープと絡めても良しと色々な楽しみ方が出来ます。
日本酒とよく合うラーメンですね、〆のつもりが思わずもう一杯呑んでしまいました。

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2020年07月06日

スープはまろやかな鶏ベースで、穏やかな醤油の酸味と生姜の辛味、背脂の甘味がバランス良くまとまっています。
麺は三河屋製麺所の緩ウェーブ中細麺。
付属トッピングはバラのりに薄細メンマと、チャーシューは代々木店では低温調理法で出て来ましたが、宅麺はInスープなので、湯煎でスープと一緒に加熱されてしまいホロホロに崩れています。
スープはそのままでも生姜が充分効いていますが、別包の生姜おろしを加えると生姜の香りと辛味をより一層楽しめます。
長岡醤油系と燕三条系を組み合わせて煮干感を引いたようなタイプで、塩気は大分優しく味わいはまろやか。ネギをたっぷり加えれば風邪予防にも効果がありそうですね。

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2020年07月03日

旧大宮二郎元店主のうどん屋ですが、本品はグル不使用の二郎インスパとなっています。商品名は濃厚肉うどんですが、内容は濃厚焼豚うどんのほうですね。
まず麺が以前の平打タイプから大きく変わり、現在はライ麦全粒粉の割合を高め黒々とした四角刃エッジの無鹹水極太麺となっています。長さは60㎝くらいのロングサイズ、規定の10分茹でで僅かに芯の残るムチグチ食感。
スープは非乳化で、表面を液状背脂で厚く覆ったスタイル。グル無しなので二郎のようなジットリした旨味はなく、甘味料と背脂によるほんのりした甘味とたまり醤油のキリッとした塩味と酸味がありますが、麺にも酸味があるのでツンと鼻をくすぐる感覚を楽しむ事ができます。
ブタは大判の腕肉チャーシューが二枚で、肉うどんの甘辛肉と違い塩分は控えめ。
スープのタイプ的には30年前くらいの二郎っぽいですが、味は別物です。店主は麺とスープと脂をよく絡め、その調和を味わって欲しいそうです。

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2020年06月25日

はりけんは筑波の本店しか行った事がないので、新商品のけいすけの鴨つけと食べ比べしようと思い一緒に購入しました。
スープは鴨清湯で、表面を覆う鴨油も香り良く、カエシは醤油濃い目で鴨南蛮に寄せた感じのあまうまタイプ。
麺はうねりのある中太平打麺で、ライ麦配合だけにライ麦パンのように黒みがかっており、独特の酸味が春よ恋の甘味と上手い具合に調和しています。
付属トッピングは柚子ピールと、あと鴨つくねと鴨ロースが同包されていますが、鴨ロースは低温調理だったので、つくねはスープで温めて、鴨は自然解凍にしました。パックごと湯煎すると鴨ロースにも熱が通ってしまうので、味にこだわりたい方は注意です。
ちなみにけいすけの鴨つけは鶏と鰹も効いた白湯スープでタイプが真逆だった為、お互い比較対象にはなりませんでしたが、どちらも違う方向性で美味しく頂けました。

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2020年06月25日

実店舗含め未食だったので、はりけんの鴨つけと一緒に購入して食べ比べをして楽しみました。
お勧め通り麺は熱盛にしましたが、そこに和風出汁(粉末調味料の事かな?)まで加えると本来の味が壊れてしまうので、和風出汁はやめておきました。
スープは鴨と鶏の白湯に鰹と根菜を加えたトロみのあるタイプで、麺はもっちりとした全粒粉の縮れ中太麺。
トッピングはコリコリの細メンマと柚子香るネットリ滑らかな鴨団子が2つ。
スープに関しては塩気も優しくまろやかな味わいですが、鴨以外の出汁も主張が強いので、一応バランスは取れているのですが、鴨を軸に考えるのであれば鶏と鰹はここまで上乗せする必要もないかなと思いました。これなら和風出汁で味を崩しても、それはそれでB級グルメっぽくていいのかもしれません。
ちなみにはりけんの鴨つけはあっさり清湯でタイプが真逆だった為、お互い比較対象にはなりませんでしたが、どちらも違う方向性で美味しく頂けました。

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2020年06月21日

担担麺といっても四川風とは全く異なる日本式タンタンメン、というか要するにピリ辛ねりごま肉味噌ラーメンです。
花道は通常の味噌ラーメンもそうですが、こちらも淡色味噌の味がしました。
そこに化調をガッツリ効かせたあまうまゴマ味噌スープにたっぷりの辣油、ほんのり痺れる大量の炸醤に角煮状の軟らか豚バラチャーシューが2枚、そして麺は緩ウェーブのもちもち多加水太麺が200g弱とボリューム満点。
このタイプは刻んだ玉葱とおろしニンニクと黒酢を数滴垂らして、最後にライスを投入してスープごと掻き込むのが好きです。

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2020年06月20日

麺仲間が旨いと話していたお店で、七彩出身と聞いていたので煮干香る喜多方ラーメンをイメージしていましたが、煮干の突出感は無く、豚と魚介がバランス良く組み合わされたスープとなっていました。
最初に酸味を感じますが、食べ進む内にまろやかな味わいに変化してゆく無化調のあっさり清湯で、生醤油の香りもたっています。
麺は七彩譲りの瑞々しい喜多方風もちピロ手もみ平打太麺で、噛む場所による食感の違いが楽しめます。超多加水なので麺はしっかり茹でるのが肝心というか、硬めにしてしまうと独自の味と食感が生まれず調理ミスします。
チャーシューは表面を焼いた豚バラスライス2枚と豚肩ロースが1枚。肩ロースは本来は低温料理っぽいですが、Inスープなので湯煎で熱が通り硬くなっています。ちなみにもみじは紅葉肉ではなく鶏の足の部分の事で、ゼラチン質が多く、スープのとろみ付けに使われています。
メンマは胡麻油で香ばしく炒め黒胡椒を効かせた感じの細切タイプがドッサリ。ただ黒胡椒もスープに落ちてしまっているので、チャーシューとメンマはスープと別にパックしてくれると有難いです。
全体的には確かに随所で七彩を感じられますが、独自性もしっかりとあり、個人的には七彩に勝るとも劣らぬ完成度だと思います。また頂きたいですが、実店舗へ行くにも秋田は遠いので、宅麺でレギュラー化してくれると嬉しいですね。

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2020年06月18日

まぜそばが再販されたので久々に購入。ここはコマG麺が好きなので、実店舗でもまぜそばかつけ麺ばかり頂いていました。
そして今回は幸運にも結び麺を発見!実店舗でも1回位しか当たった事がありませんが、通販にも入れてたのは知りませんでした(笑)
んでまぜそば系は麺を軟めに茹でるのが基本なのでモチデロに仕上げ、その中で唯一ゴワッゴワなバリカタ食感の極太結び麺もラッキーな気分で噛み締めつつ、ニンニクと生卵とシュレッドチーズもブーストして美味しく頂きました。
タレはヤサイ追加の前提で塩辛くされているので、もやしは1袋ほど用意しておいたほうが食べやすいと思います。
ちなみに6月末くらいから約1か月間、店舗改装により通販の生産もストップするらしいので、購入予定の方はお気をつけ下さい。

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2020年06月15日

実店舗に行こうと思ってたら自粛で足止めを食らったので、一足先に宅麺で頂いてみました。麺は200g×2とありますが、実際は400g×1の塊で冷凍されているので、家族で分けて頂きました。まずタレですが、昆布ベースの和風出汁醤油に化調と砂糖で旨味甘味を添加し香味油をたっぷりと加えたものとなっています。麺は太めの多加水卵麺で、9分茹での後によくヌメりを洗い流し氷水でキンキンに締めるとプリツルモチの弾力ある仕上がりとなります。これをタレとよく絡めて一口頂いてみると、もうこの時点で既に卵かけご飯の味になっていましたが、ここへ更に全卵を落とし混ぜ合わせると濃厚でまろやかな口当たりとなり、コシの強い太麺と絶妙にマッチします。食べていて味噌汁と焼き魚が欲しくなりました(笑) 美味しいですが、流石に途中で飽きがくるので、山葵や海苔、納豆、鰹節など、自分好みのご飯のお供を用意しておくとよいです。これはタレの味というよりも麺自体がとにかく美味しいですね。実店舗に行けたらつけ麺を頂いてみようと思います。

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2020年06月15日

スープは鶏白湯と煮干がベースとなっており、鯖節は弱めながら魚粉感のあるタイプです。旨味はやや少なめでコクも薄いですが、野菜や砂糖の甘味を底上げに使う事で旨味が強いように感じさせるというカラクリが施されており、柚子ピールの清涼感でクドさは緩和されていますが、喉の奥に酸味と甘味が若干残ります。
麺は全粒粉の低加水中太ストレートで、伸びやすいため硬めに茹でないとコシが弱くなりますが、モチモチの弾力はスープと良く合っています。
付属トッピングはやや幅広のメンマが3本に鳴門巻きが1枚と、チャーシューは繊維質が強くギシギシと噛み応えのあるモモスライスが1枚。
全体としては、スープには色目ほどの濃度もなく出汁の片寄りもないので、老若男女に愛されるタイプだと思います。

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2020年06月14日

東池袋大勝軒系です。ただ旧東池袋の実店舗に通っていて味を知っている方なら分かると思いますが、味は東池袋、また滝野川や茶水などの本流とも別物で、方向的には十五夜(閉店)やこうじ系に近いタイプです。
チャーシューも直流店はモモ肉を使いますが、こちらはバラ肉を使用しています。
麺も中太ですが東池袋よりは細めで、大勝軒のエッセンス以外は全体的に流行や地元向けのアレンジが施されています。
まずスープはカエシの醤油感が強めで、動物系のとろみがあり、いりこはやや抑えめで鯖節が強め。麺は前述の通りで、付属トッピングは薄味の薄切メンマが7~8本に、チャーシューも薄味で表面を焼いたバラロールが1枚とゴロ状の角切が7~8ヶ。
ラーメン自体はまろやかな味わいで麺も具もボリュームがあり、中濃トンギョが好きな方なら満足出来ると思いますので、東池袋の味は想像せず、単純に大勝軒系の1つの味として頂いたほうが楽しめると思います。

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2020年06月13日

日本蕎麦で一般的な石臼挽きは、じっくり時間をかけて挽く為に摩擦熱が起こりにくく粉焼けを防ぐ事で小麦の風味が損なわれないという利点があり、ラーメン業界では佐野実さんが取り入れていた事で有名です。
そんな石臼挽きで自家製粉した麺はハルユタカの香りと春よ恋の豊かな甘味を存分に感じられる中細縮れ麺で、ブランが多めの全粒粉を使っている為に色がやや黒みがかっており見た目は二八蕎麦っぽいですが、蕎麦粉は使っておらず鹹水と卵も含まれているので日本蕎麦の風味や味は一切しません。
スープは鶏ガラと昆布と煮干をベースに丸鶏と節をバランス良く追加した感じの、まろやかで優しい無化調醤油味で、鶏油と揚げネギが香ばしいアクセントとなっています。
付属トッピングはバラチャーシューの薄スライス1枚にコリコリの拍子木太メンマが2本。
東京では類を見ないタイプのラーメンで、初めて頂きましたが結構引き込まれました。ただ繊細で若干マニアックなので、パンチやジャンク性を求める人には向かないかもしれません。

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2020年06月13日

幾つもの醤油をブレンドしたコク深いカエシに、1つの寸胴で複数の食材の旨味を重ねてゆく繊細なスープと、澄んだ上澄みを掬い取った上質の鶏油。中でも強く感じられるのは醤油の香ばしさと鶏の深み、ほんのり伝わる牛骨の上品な香りと二枚貝の甘味。麺は北海道の春よ恋とゆめちからをブレンドした香り立つ全粒粉中細ストレートで、喉越しも良く滑らかな食感。付属トッピングのチャーシューは今回は吊るし焼の肩ローススライスが1枚で、素材自体の肉質と甘味を楽しむ事が出来ます。全体的にはバランス型というより醤油が前に出たタイプですが、角は無くまろやかで、シャモロック特有の香りと厚みに魚介の旨味が複雑な形で下支えとなっています。大好きなお店なので、実店舗では塩か白湯をいつも頼みますが、宅麺では醤油を頂くといった感じで、使い分けをして楽しませてもらっています。でもほしちゅうの真価は醤油じゃなくて海老ワンタン塩なので、いつか塩も出してくれたらよいなと願っています。

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2020年06月09日

佐野実さんが開発した山水地鶏の丸鶏とヤゲンをベースに水出しの昆布やアゴも加え鶏油を浮かべた厚みのある出汁と、複数の塩をブレンドしたまろやかな塩ダレを合わせたスープはとにかく旨味たっぷりで、塩自体の美味しさをしっかりと感じられるシンプルでいて複雑な味わいとなっています。
麺は角刃24番手くらいの中加水ストレート細麺、付属トッピングは塩ダレで味付けされたメンマが3本に、豚肩ロースを塩でマリネして煮込まずローストした厚みのあるムチムチ弾力のレアチャーシューが1枚と、スープも具も全てが塩尽くし。
レアチャーは湯煎し過ぎると硬くなるので、自然解凍かパックのままサッと湯がく程度が良いと思います。
ご主人はひるがお出身ですが、せたが屋っぽさは無く、実店舗で食べたのも10年くらい前でしたが、その時からスープもマイナーチェンジが施されており、麺も外注から自家製麺に切り替えたようで、店名の通り進化を続けるハイグレードな塩ラーメンとなっています。

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2020年06月08日

まろやかで優しい旨味の豚骨白湯はまさに山頭火譲りのもので、そこに煮干を上品に乗せた角のない醤油スープとなっています。20年くらい前のラーメンブームの頃に流行った味で、風来堂は実店舗も未食だったものの、食べ慣れた懐かしさを感じました。
旭川ラーメンらしい低加水縮れ中細麺はポクポクとした食感で、付属トッピングは肩ローススライスのチャーシュー3枚とミディアム食感のメンマが4本。
ただチャーシューは低温調理なので自然解凍にしましたが、熱々の状態にしなければならないラードも同包されている為、レアチャーとメンマは一旦取り出し、ラードだけ鍋で加熱して最後にスープへ浮かべました。
オーソドックスな旭川ラーメンよりもソフトな口当たりで、煮干ジャンキーの嗜好からも外れると思いますが、個人的には渋谷の山頭火に週3で行ってた若い頃を思い出して気持ち的にも満足出来ました。実店舗も次回の北日本麺ツアーで行ってみようと思います。

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2020年06月02日

店主は二郎インスパイアチェーンの野郎ラーメン出身と聞いています。
因みに野郎ラーメンはせたが屋グループとしてスタートした大ふく屋で限定販売していたメニューを新ブランドとして展開した有名なラーメンチェーンですが、コジマルの味は二郎でも野郎でもなくちばからインスパイアで、麺こそやや細めの縮れ平打麺でちばからとタイプが異なるものの、カエシには雷本店も使っているちばから醤油をブレンドしているらしく、スープもまろやかに乳化しており、ブタも厚めのバラロールで、総合的にちばからっぽくなっています。
宅麺商品内ではちばからや雷本店以外にもフクロウ、神豚、づかちゃんあたりが好みの方は口に合うと思います。

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2020年05月30日

店主はつじ田出身という事で、比内地鶏のガラや豚ガラと節などの魚介を合わせたダブルスープに三河屋製麺の太麺、すだち、原了郭の黒七味と、つじ田のほぼ完コピとなっていました。
麺の茹で時間は7分20秒と秒単位で指定されていたのできっちり守ったところ、つじ田のようなもっちり弾力の強い絶妙な仕上がりに。多加水麺は硬め茹でにすると素材本来の味を引き出せなくなるので、お店の美味しさを忠実に再現したい方は指定時間を守って作ったほうがよいですね。
あとすだちは市販品の食卓用果汁パックが付いてきますが、生果汁に比べ酸味が鋭いので、加える際には味を見ながら好みの量を調節するとよいです。

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