元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2021年03月17日

高座渋谷の店に2時間くらい並んで以来の、約20年振りの中村屋です。
スープは魚介の主張は昔と変わっておらず、食べ始めは和風出汁のように節と煮干と醤油のまろみが強く押し寄せ、最後のほうになると鶏の風味とカエシの甘みが感じられるようになるなど、温度と共に変化していきます。
麺は昔は小麦粉の風味を逃がさないように真空ミキサーで製粉した真空平打麺ってのを使っていましたが、本品はコリコリと歯応えの強い角刃細麺が使用されています。天空落としは家だとお湯が跳ねるのでやりません(笑)
付属トッピングは炙りチャーシューと鶏油が同梱になっていますが、チャーシューは低温調理なので、コツとしては40度くらいのぬるま湯で解凍し、チャーシューと鶏油を別々の容器に移し、鶏油はレンチンで熱々のサラサラにしてからスープに浮かべると、両素材の長所を失う事なく頂けます。
熱湯で湯煎すると低温調理が台無しになり、チャーシューから溶けた豚脂が鶏油に混ざるのでやめたほうがいいです。
といっても鶏油は豚と同梱のため既に純度が低くもったりしており、香りもあまり活かされていません。厚めの肩ロースチャーシューは香り穏やかで、味も強めに染みており、もっちりしっとり軟らかな食感です。
思い出補正は無しで、とにかくあっさりとした魚介香る昔ながらの醤油ラーメンといった感じです。当時は塩がウリだったから、あんまりピンと来なかったかも・・・。昔の中村屋で超絶並んだ経験をお持ちの方は、古き良き平成に想いを馳せつついかがでしょう(笑)

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