元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2025年04月09日

以前富士丸神谷本店にいらしたザキさんの独立店という事で、スープは液状油多めの微乳化富士丸スタイル。
豚の厚みと根菜の甘味に生姜の香りが効いた富士丸系ならではのあまうまな味わいで、
醤油の塩味とコクもしっかりとあり、当然ながら生卵ディップが良く合います。
 
麺は自家製の低加水角刃平打ウェーブで、富士丸らしい手揉み感のあるうねりと圧縮性のワシゴワ食感。
説明書きには「二郎系インスパイアの中では細めに製麺」とありますが、
寧ろ昔の富士丸やマルジがこの位の太さで、逆にこちらこそが富士丸元祖に近付けた製麺スタイルだったりします。
 
付属トッピングはInスープで、ホロムチの軟らかいウデ肉のブタが大迫力のドデカサイズでドーンと1塊。
ブタカスタブラはスープ同様に湯煎で解凍。ヤサイにトッピングして温サラダスタイルで頂くか、別皿に移してつけ麺スタイルで頂くかはお好みで。
ライスにかけて背徳のアブラ丼という楽しみ方もありますが、とにかくパンチのある味付けで、肉カスもたっぷり入っており、申し分ない存在感です。
 
また嬉しい事に別パックで刻みニンニクも付いてきますが、冷凍した生ニンニク特有の臭いが強く発生しており、
商品自体の袋を開ける前からニンニク臭が漏れているので、すぐ食べずに冷凍保存しておく場合はビニール袋などで二重に密閉しておくと匂い移りを防げます。
 
またヤサイは富士丸系という事で、実店舗も当然味付きのクタヤサイになっています。
説明書きにある通り、熱湯にスープやアブラを少々加えて、モヤシとキャベツを15分ほど茹でれば富士丸系らしいクタヤサイを作れますが、
油分で洗い物が大変などあれば、熱湯1Lあたりに塩を大匙1/2杯程度加えて茹でるだけでも浸透圧が発生し、味付きクタヤサイを作る事は可能です。
ただ15分茹でると実店舗レベルのバリクタになるので、そこまでクタらせたくない場合は茹で時間を5分〜10分くらいに留めておくとよいです。
 
吉田マスター在りし日の富士丸イズムを受け継ぐような、20年くらい昔の古き良きマルジの面影が思い浮かぶオールドスタイルの一杯で、
正直、現在宅麺で製造販売している富士丸よりも、こちらのほうが個人的には富士丸なイメージでした。

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