元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2024年07月11日

スープは家系風ですが、家系の特徴である雑味ある動物感はなく、根菜の甘味やワインのフルーティな香りと酸味もあり、飲み口はすっきりまろやか。
鴨油も浮かべられていますが、出汁の骨子は豚が担っており、何よりポルチーニの風味が強く主張しています。
塩分濃度は約2.0%と濃口ですが、トータルバランスとしては絶妙な塩梅となっています。
 
麺はそこそこ家系感のある中加水角刃平打中太ストレート。菅野製麺所で変わりないかな?
硬さは好みでよいと思いますが、5分しっかり茹でたほうがコシの強さとツルモチの弾力、
滑らかな舌触りといった麺本来のポテンシャルがより発揮されるようになります。
スープとの相性も抜群で、まったりとしたスープの塩味、旨味、酸味の後に、麺の甘味が余韻として残ります。
また家系麺と違い40cm弱の長尺なので、家系の短い麺に馴染めない家系初心者には特に好まれると思います。
 
付属トッピングはしっとりもっちりとした豚ローススライスと、表面を炙ったねっとりトロトロに柔らかい厚切り豚肩バラ煮が1枚ずつ。
Inスープのため熱湯湯煎するとロース肉のほうはやや硬くなってしまいますが、
熱が入る前に具材だけサルベージすれば、画像の様に品質を保った状態で頂く事が出来ます。
家系ではないので海苔やほうれん草などは付きませんが、必要な方は各自で用意しましょう。ただ相性的にはそこまで拘る必要もないと思います。
 
実店舗の限定メニュー、八咫烏式家系「評論家(ひょうろんや)」の冷凍通販バージョン的な感じですね。
「家系に固定概念ある方お断り」という通り、家系風といってもガラはしっかり血抜きされており、
雑味も臭みもなく、ワインやポルチーニも香るふくよかで円みのある味わいで、
フォーマットは家系的ですが、中身は和洋中を取り入れた個性的な家系風創作ラーメンといったテイストです。
ライスとも相性抜群で、スープに加えて雑炊風にするとサラサラっといけます。
 
ちなみに画像5枚目は八咫烏公式アレンジバージョンです。鴨のローストをトッピングし、苺のコンフィチュールとバルサミコ酢のソースをあしらっています。

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