ハイマウント
店主プロフィール
小山 裕司 店主
会社員だった38歳の時に、埼玉の名店『ジャンクガレッジ』のまぜそばを食べて衝撃を受け、創業者・高山竜氏に弟子入りする。
2012年に独立し、栃木県小山市に『ハイマウント』をオープン。
店名は、師匠の名字(高山)と、大ファンである人気ロックバンド「Hi-STANDARD」からヒントを得てつけたとのこと。
店舗情報
<住所>
〒323-0031
栃木県小山市八幡町1-1-18
<営業時間>
[火~土]11:30~14:00頃/18:00~21:00頃
[日]11:30~15:00頃
月曜定休
<公式SNS>
https://twitter.com/himount229
ー本日はよろしくお願いします!いきなりですが、早入りしていただいた「まぜそば」が最高に美味しかったです…
そりゃよかった!
インタビューって何聞かれんだろって思って緊張して、昨日全然眠れなかった笑。
ーそんなに身構えなくても大丈夫です笑。まずは今回の新人大賞を受けて率直な感想をお聞かせください。
“感激”だね。
お世話になった高山さん(『ジャンクガレッジ』創業者)が作り上げた味を少しでも広めたいと思って、“宅麺王”になるって宣言して始めたからその第一歩にはなったかな。
あと、俺も嬉しかったけど一番喜んでくれたのは子供!
俺の修業時代と思春期が重なったのもあって色々苦労かけたから、あんまりラーメン屋として認めてもらえてなかったけど、喜んでるのを見てなお嬉しかったね。
ーそれは何より嬉しいですね…!この世界に足を踏み入れた経緯を教えて頂けますか?
10年くらい前、普通の会社員だったんだけど、初めて行った『ジャンクガレッジ』に衝撃を受けたんだよね。あんなの他にないからさ。
これを栃木に持ってきたらどうなるんだろって思ったのが修行に入ったきっかけだな。
ー私(23)も中学生の頃に食べて衝撃を受けました…こんなうまい食べ物があるんか!!と笑
でも当時は「まぜそば」っていう言葉も知られてないし、こんなの食いもんじゃねえって言う人もいっぱいいたよ。ほとんど残飯扱い笑。
それとインスパイアを認めない空気っていうのかなあ、そういう意味でも風当たりが強かった。
ー今の人気からは考えられないですね。師匠の高山さんはどんな方でしたか?
ラーメンに対してすごく厳しい人。それでいてモノを見る角度が人と違って、世の中にないものを生み出す発想力がすごい。「まぜそば」がまさにそうだし、10年たった今でも追いつけないなと思う人が高山さんだね。
ーそんな師匠の味を受け継いで独立されましたが、何か苦労はありましたか?
うーん…味に関しては自信があったし特にないかな。考えてみれば朝早くて夜遅いとか、力仕事だとか色々あるんだろうけど、苦労してると思うと辛くてやれないよね。
だから苦労と思ったことはあんまりないし、苦労に気付かなかった。
ートップを走る店主さんの多くはそう仰る印象がありますが、とんでもなくハードなお仕事だと思います…そんな中で『宅麺.com』との出会いは?
『中華蕎麦 とみ田』の富田さん主催の「真ラーメン祭り絆」で初めて紹介してもらったんだけど、その頃はお土産も通販もやったことないし、お店が一番旨い(から通販はやらない)っていうポリシーがあったの。
ー最初は少し懐疑的だったんですね。
そうそう。うちみたいな田舎の店がやっていいのかなっていう気持ちもあったし笑。
でも、冷凍してもほとんど味が落ちないこととか色々教えてもらって、じゃあやってみるかって始めたんだよね。
ー周囲やお客様の反応はいかがでしたか?
店でもSNSでも「ハイマウントの宅麺美味しかった!」とか「これ家で食えるのやばい!」とか聞くようになって、やってよかったって思ったな。
近場の人にはお店に来てもらって、遠方の人にはぜひ宅麺で食べてほしい!
ー家であのクオリティは本当に堪りません…新人大賞を獲得した「まぜそば」のこだわりポイントを教えてください!
一番は“120%お店の味”っていうところかな。麺もタレもトッピングも、全ての量がお店と全く同じ。中には通販だからって量を減らす店もあると思うんだけど、俺は絶対そういうことはしたくないんだよね。
ー個人的にはトッピングの多さにも感動しました。
試作段階ではトッピングも少なかったんだけど、嫁と話し合って「やっぱりちょっと寂しいよね」って。原価も手間もかかるんだけど、お客様目線でそっちの方がいいと思ったから冷凍できるものは全部入れるようにしたね。
まあ細かい作業だから、ほとんど嫁に入れてもらってるんだけど笑。
ー二人三脚で頑張っておられる様子が今も伝わってきます笑。麺はあの有名な「浅草開化楼」のものですよね。
ジャンクガレッジでも浅草開化楼の麺を使ってたからね。
こだわりの話でいうと、麺の状態も店舗と宅麺で極力変わらないようにしてるな。朝、製麺所から麺が届いたら、宅麺に使う分はすぐ冷凍庫に入れるとか。
ーそこまで徹底しているからこそ高い再現度が実現するわけですね。
ーまだまだお話を伺いたいですが、時間が近づいて参りました…小山店主の今後の目標を教えてください!
それ聞いちゃった?聞いちゃったね?
…もちろん総合大賞!“宅麺王”になる!いつか必ず!宅麺は夢をくれるよね。こんな田舎のいちラーメン屋でも有名になれるって。
次会うときは総合大賞のインタビューだな!
ーぜひよろしくお願いします!最後に『宅麺.com』をご利用いただいているお客様へメッセージをお願いします!
「宅麺は永遠にあり続けるでしょう。」
…そういうのじゃないか。長嶋茂雄っぽく言おうと思ったんだけど笑。うちのラーメンを買ってくれる人にだよね。
えー…「120%のハイマウントを堪能してください!」