―この度「第12回お取り寄せラーメン オブ・ザ・イヤー」にて、「らーめん」が見事にインスパイア大賞を獲得されました。まずは率直な感想を教えてください。 嬉しいですね。 宅麺はずっとやっていたのですが、お店の営業をしながら作っていたのでそこまで食数を作れませんでした。セントラルキッチン建設は、大将(長谷川誠一)の念願でしたし、それが実現して大量にお土産も作れるようになり、宅麺さんにも出せるようになって、私たちがやりたかったことが実現して大賞までいただけて本当に嬉しいです。 ―先日開催した授賞式にも足を運んでいただきました。どのような印象でしたか? もっと人がたくさんいるイメージでしたけど、顔見知りのラーメン屋さんがいっぱいで緊張もすることなく安心しました(笑) ―今回、インスパイア大賞を獲得された「らーめん」のこだわりについて教えてください。 今までの味と変わらない味の商品を出すというところをずっと目指していて、味が変わらないようにスープや味を維持してきました。 ―長谷川さんは「冷凍ラーメン通販」に対して抵抗などはございませんでしたか? 最初はお店と変わらない味で出せるのかという不安から抵抗はありましたが、実際に作って食べてみてそこまでお店と変わりがなかったので、安心してずっと商品として出してきました。 ―一昨年、大将がお亡くなりになり、これまでのちばからの味を守り続けることに苦労もあったのではないでしょうか? 最初1、2カ月くらいは、自分がこれまで見てきた感覚と覚えてることと、大将に散々言われてきたことを思い出しながら、寸胴のスープの表面、味や濃度を見ながら、大将がいた時の味にどんどん戻していきました。 最初は、釜のレシピを将くん(池田将太郎店主/scLabo)に濃い目に作ってもらって、そこから自分たちで記憶していた味や見た目まで修正していきました。 ―味を再現するというのはやはり簡単な事ではないですよね。 そうですね。 今までのやり方でやっていればできたのですが、大型自動回転釜でスープを炊いて、それをベースに厨房で使うというところは私たちで探りながらやったので、そこでの試行錯誤はありましたね。ずーっと大将と二人でやってきて、同じような感覚で見ていたので、それを思い出しながらやってるんですけど、大将も同じような感覚で作ってたんだろうなと思いながらやっています。 ―普段どのようなお客様が多い印象をお持ちですか? やっぱりうちは常連さんで回ってると思います。 平日のお昼には大体決まった顔のお客さんが来てくれたり、夜も週1、2ペースで来てくれるお客さんが多いです。中には毎日来てくれる人もいます。 あとは会社帰りの人、高校生とかカップルとか、最近では女の子同士でも来てくれますね。うちももう18年やってるので、家族で来てくれてて小さかった子供たちが大人になって、今度はその子が家族を連れて来てくれたりもしてます。 ―これまでラーメンを作り続けてきて一番嬉しかったことはなんですか? どこか別の地域に引っ越してしまってから随分来れてなかったお客さんが、たまたまこっちに遊びに来た時にお店に寄ってくれたりとか、結婚して地方に行っちゃったけど里帰りした時に食べに来てくれたりすると嬉しいですね。もうなくなっちゃったんですけど近くに帝京平成大学があって、卒業した子たちが年に1回食べに来てくれたりとか、オープン当初からずっと来てくれてて、18年間ずっと私たちの歴史も一緒に見てくれてるお客さんがいることも嬉しいですね。 ―インスパイア店の中でも有料トッピングが豊富なのがちばからの魅力の一つでもあると思っています。特に人気なトッピングを教えてください? 最近は油そばには「チーズ」を入れる方が多いですかね。らーめんには「レン草」とか「のり」とか、「ヤサイ無し」で食べる人も多いですし、「肉カス脂」を頼む人も最近増えてますね。 ―長谷川さんご自身もラーメンはお好きなのでしょうか? 好きです! 昔はラーメン二郎もよく食べていました。一番最初は、大将に三田本店に連れて行ってもらったんですけど「なにこれ?ラーメン?」って感じでした(笑) 3回目くらいかな?「なんか美味しいな」って思って。最初は半分も食べれなかったですけど(笑) ―初めての二郎は大将と行かれたんですね! そうです。最初は「なんでこんなラーメンに並んでるんだろう」って思ったくらいでした。 当時、虎ノ門(ラーメン二郎虎ノ門店)は二郎っぽくなくて普通のラーメンみたいだったので、「そっちの方が美味しいじゃん」と思ってました。 やっぱり二郎は3回、4回食べるとはまりますよね、中毒性があって。なんなんでしょうね、いつのまにか好きになってる。 ―長谷川さんが人生最後に食べたい物もラーメンでしょうか? どうだろう(笑) たぶん、うちの「油そば」を食べたいかな。 ―昨年はコロナ禍や自粛ムードが緩和されてきて日常が戻りつつある1年でしたが、長谷川さんにとって2022年はどんな1年でしたか? 昨年1年間はすごく短いような長かったような感じで本当にいろいろありました。 一昨年の9月くらいに大将が亡くなって、セントラルキッチンを使い始めたり、自分たちでスープを炊いて使ったりして1月、2月ぐらいからいろいろ回り始めてきました。今はだいぶ安定して、スタッフも増えて、みんなすごくいい子たちばっかりで、ちばから愛が強くて意欲のある子ばかりなので、私がなにもしなくてもみんながやってくれるくらい一生懸命やってくれています。本当に今はすごくいい感じでお店も回ってるし、ラーメンもみんな一生懸命作ってくれてるし、すごくいい感じだなと思ってます。 あとは、もっといろんなこともやっていきたいなと思いますね。 ―「いろんなこともやっていきたい」とありましたが、長谷川さんの今後の展望や目標を教えてください。 蒲田店が直営になったので、もう少し力を入れてもっと蒲田店をいろんな人に知ってもらいたいのと、もっとちばからのラーメンを食べてもらいたいと思っています。 いろんな限定のような別のラーメンをやっていきたいなとも考えています。 ―最後に、宅麺を購入してくださっている方々に一言メッセージをお願い致します。 今後も変わらない味で、もっといろんな人に宅麺を通してちばからのラーメンを食べていただきたいですし「伝説のww担々麺」も美味しいので食べてほしいです。今は買うのが大変みたいですが、定期的にお店でも担々麺営業を各店舗でやっているので、うちの担々麺の味も知っていただきたいと思います。 もっといろんな人にちばからの味を知ってもらいたいです。 ―ありがとうございます。長谷川さんの素敵なお人柄と、ちばからとちばからに関わる全ての人への愛情を強く感じました。大将の想いとちばからの味をいつまでも守り続けてください! 長谷川さん、本日は貴重なお時間ありがとうございました!今までと変わらない味
記憶と感覚で
お客さんと共に
初二郎は大将と
・プロフィール長谷川 利恵 女将
2004年に千葉県市原市で開業した「ちばから」の長谷川誠一大将の妻である利恵女将。
現在は利恵女将が店を引き継ぎ、セントラルキッチンを作るなど新たなチャレンジを行う。
・ちばから らーめんは宅麺.comで
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