2025年02月12日
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40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。
2025年02月12日
7
スープは乳化の進んだパンチある濃厚な豚骨醤油で、ガラ骨粉によるザラつきと仄かな獣臭もあり、家系らしい雑味がしっかりと出ています。
スープ量は多く、塩分濃度約2.7%、Brix値約17.1%と家系の中でもかなり濃口な部類で、醤油のキレも然ることながらガラ濃度も高く、
トンボと背ガラとバラで豚肉自体の旨味もしっかりと出ており、多めの鶏油と鶏ガラのコラーゲンで口当たりはねっとりとしています。
またほぐし豚もたっぷりと沈んでいるので、麺によく絡み、スープをごっそりと拾い上げてくれます。
麺は逆切り角刃平打中太緩ウェーブ。
酒井によく似た家系麺で、酒井より若干細めながら味わいや食感は酒井っぼく、ムッチリとしたコシを活かす柔めの茹で加減が良く合う直系タイプです。
付属トッピングは板海苔3枚とチャーシュー2枚で、スープでトロトロに煮たバラロールスライスと、こちらも直系タイプのスモーキーに吊るし焼きされたモチモチのモモスライスが1枚ずつ。
本牧家→桂家→志田家→大輝家→裏大輝家という家系御三家を祖とした系譜ですが、味の方は系譜と異なる個性がしっかりと表現されており、
米行く前提のガツンと濃めのアグレッシブな味わいなので、亜流系や資本系のクリーミーなスープに慣れた初心者さんだとやや順応が難しいかもしれませんが、
米を沢山食べたい方や尖った味を求める方、多少の塩味甘味旨味だと物足りないという方ならツボにはまると思います。